1940年5月のフランス侵攻時、ドイツ軍に最も恐れられたといわれるB1 bis戦車です。
1940年5月、破竹の勢いでフランス国内になだれ込んだドイツ軍が遭遇した予想外の強敵がB1 bis戦車です。小山のような強力さみなぎるフォルムを備え、車体右全部に短砲身75mm砲、そして小型の旋回砲塔には47mm砲を搭載。最大60mmの装甲は当時としては破格の重装甲であり、ドイツの主力対戦車砲であった37mm砲の攻撃を全く寄せ付けず、ドイツ軍をパニックに陥れたのです。フランス北東部に位置するストンヌ村の戦いでは、2個中隊のB1 bis戦車がドイツ戦車部隊に正から突撃。多数の被弾をものともせずに、IV号戦車を始めとする10数輌ものドイツ戦闘車輌を撃破しました。このB1 bis戦車に対して唯一、有効打を与えることが出来たのが有名な88ミリ砲です。ドイツ軍は窮地に追い込まれ、本来高射砲であった88ミリ砲を初めて対戦車砲として使用せざるをえなかったのがこのB1 bis戦車でした。
血を見るのは誰より嫌いな方ですが、ミリタリープラモデルは陸・海・空とジャンルを問わず好きです。
「1/35 フランス戦車B1 bis」