ミリタリープラモマニアのぼやきです。
雑誌を読んでたら、現代の軍艦をを戦艦と表記しているところがありました。細かいことなのですが、ごっちゃにしてほしくないですね。また楽天市場のミリタリープラモデルのコーナーでも、「戦艦」のジャンルに「空母」「自衛艦」「巡洋艦」「駆逐艦」まで入っています。「大和」や「武蔵」と一緒に「巡洋艦」や「駆逐艦」が並んでいるのはなんか嫌です。でもその区別がつかないくらい日本は平和だということでしょうか。そういうことが原因なら良しとすべきでしょうか。
世界中で今も現役で活動している戦艦はありません。一番最近の活動でも”湾岸戦争”でアメリカ海軍のアイオワ級戦艦が艦砲射撃をしたのが最後です。
戦艦(battleship)というのは、大砲を主要兵器とする軍艦(戦艦は軍艦の一部)の中で最も大きな大砲を装備し、それに対応できる強力な装甲を持ち、大きな航洋性を持つ軍艦を指します。「battleship」や「戦う艦(ふね)=戦艦」と呼ばれるように、第二次世界大戦までは海軍の主力として戦うために建造されており、そのため「主力艦」と呼ばれていました。戦艦の建造及び維持には膨大な費用がかかるため、その大規模な保有はいわゆる当時の列強国に限られていました。「大和」の歴史を見るとき、一種の悲しみと郷愁を感じます。当時最強の戦艦と言われながらも、沖縄特攻途中でアメリカ軍の航空攻撃で悲運の沈没をした「大和」。時代は航空機の時代になっていました。それを知りつつ日本軍は、”日本の一億玉砕の先駆け”として「大和」の艦隊を沖縄に出撃させています。おそらく沖縄までたどり着ける可能性は少ない事は軍部は知っていたでしょう。
20世紀は時に”戦争の世紀”と呼ばれます。その一種象徴的な「戦艦」という言葉は歴史の重みを持っていると思います。「戦争」は人の死を意味する、重く悲しい言葉です。ミリタリーマニアでも戦争が好きなわけではありません。
「1/200 戦艦 大和」 「男たちの大和」