この本はいわゆる「偽書」と言われ、今まで、学問の分野から遠ざけられてきた文書を、過去の遺産を豊富に含む物として、偽書を見直す方向性を述べた本です。歴史を曲解しようとするものではありません。
ベースとなったのは「週刊再現日本史」のコラム「偽史と奇書」です。
偽書は結構納得がいきましたが、奇書はとらえ方に個人差があるので、納得する人は少ないかもしれません。また歴史に詳しい人には、著者の偽書の見方に例証の不足を感じるかもしれません。偽書のガイドブック的位置づけがいいように思います。
取り上げられている主な文書。『襲国偽僭考』『八幡宇佐宮御託宣集』『入唐略記』『成吉思汗ハ源義経也』『和論語』『応仁記』『安西軍策』『永禄日記』『史疑』『真田三代記』など。
『成吉思汗ハ源義経也』は義経は大陸に渡り、チンギス・ハーンになったというもの。『史疑』は家康は実は殺されていて江戸幕府は偽者が作った、とするものです。
個人的には「東日流(つがる)外三郡誌」なんか好きです。チョーマイナーですけど。
偽書関係探すと結構ヒットします。
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