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2007/11/11
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カテゴリ:wans

こんばんは。
前の日記では、みんなのコメントにお返事が出来なくてごめんなさい。
まだちょっと、お返事をする元気がありません。

マロさんの次男、エクがお星さまになりました。
エクは頑張りました。
生まれてから1年6ヶ月、本当に頑張って生きてくれました。

以前、「奇跡がおこりました!」と日記で書いたことがあります。
実は、その少し前にエクは危険な状態に陥り、入院をしていました。
獣医さんからは、「もう歩くことは出来ない。寝たきりになってしまうことを覚悟して、
エクちゃんのために介護の準備をしてあげて下さい」と言われました。
それでも私たちは、「少しでも可能性があるなら」と希望を持ち続けました。
毎日毎日、諦めずにエクとリハビリを続けました。
今思い返しても、エクにとっては辛い毎日だったと思います。
私たちは、動けないエクを甘やかさず、心を鬼にして突き放したりもしました。
そして、その日記を書いた前日、エクは自分で立ち上がることが出来ました。
獣医さんも「信じられない!奇跡としか言いようがないです!」と本当に驚いていて、
みんなでエクの頑張りと強さを信じ、その後もリハビリを続けました。
徐々に歩くことも出来るようになり、自分で食事も摂れるようになりました。
最近ではアビとじゃれ合ったり、みんなとも仲良く遊べるようにもなりました。

↓の日記は、初めて発作が起きたときに書いたものです。
ブログにUPしようと書いたものですが、UPすること無く保存したままでした。
過去の話ですが、エクの写真などを整理してたら出てきたので載せたいと思います。


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土曜日の午後、出掛ける予定がありました。
私たちは、ワンコたちをケージに入れて出掛ける準備をしていました。
アビの落ち着きがないので、一旦アビだけをケージから出し落ち着かせました。
数分後、アビをケージに戻そうとしたとき異変に気付きました。
今まで元気だったはずのエクがグッタリと倒れ、瞬きもせずに目を見開いたまま。
抱きかかえて名前を呼んでも反応が無い。
すぐに隣の部屋にいた旦那さんを呼び、私たちはエクを抱いて家を飛び出しました。
掛かりつけの動物病院まで車で20分。
私は病院へ向かう車内で、エクの心音と口や喉に異物が無いかを確認しました。
この時点で、エクの口の中は真っ青。
息をしているのかも分からないくらい、呼吸も弱まっていました。
そしてエクの体温が、どんどん下がっていくのが分かりました。
私はエクの背中をさすりながら、必死で人工呼吸を続けました。
名前を呼ぶと、私たちの呼び掛けにエクは微かに反応してくれる。
何とか頑張ってほしい。何とか持ち堪えてほしい。
そう祈りながら、何度も何度もエクの名前を呼び続けました。

「エク、大丈夫だからね」 「エク、もう少しだよ」 「エク!エク!エク!!!」

次第にエクの反応が無くなっていき、やっと病院へ到着しました。
到着後、すぐに検査や処置が行われました。
原因は、まだ分かりません。
分かったことは、先天性の疾患では無いこと。
何らかの原因で強いショック状態に陥ってしまったこと。
そして助かったとしても、後遺症が残るかもしれないということ。
数時間後にエクの意識は戻り、ほんの少しだけ回復しました。
まだ意識はもうろうとし、体に力が入らずグッタリとしています。
エクは、しばらく入院することになりました。
でもね・・私たちが処置室から出るとき、エクは「置いて行かれる」と思ったのか
意識がもうろうとする中、必死で立ち上がろうとするしぐさをしました。
その姿がとても愛しくて、そしてエクの辛さを思うと胸が苦しくなりました。

私は、マロさんの出産を決心したときに「どんなことがあっても、何があっても絶対に
このコ達を守ってあげよう」と心に誓いました。
今日、獣医さんから「万が一のこと・・最悪のことも考えておいて下さい」と言われました。
私たちは、エクの生命力を信じています。
来年も再来年も、ずっと私たちの隣にはエクがいると信じています。
もしエクが一生歩けないとしたら、エクにとって悲しいことかもしれない。
エクにとって、とても苦しくて辛いことかもしれない。
でも私は、そんな中でもエクにとって楽しいと思えることを一緒に見つけてあげよう。
少しでも苦しみや辛さを忘れられる時間を作ってあげよう。

もし神様が本当にいるならば、どうかエクの命を助けて下さい。
どうか私たち家族からエクを奪わないで下さい。
私たち家族にとって、エクは大切な大切な宝物なのです。

エクちゃん、朝になったら会いに行くからね。
大好きな抱っこ、いっぱいしてあげるから待っててね。


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そして1年後・・
今回の発作は、前回の発作よりもかなり重いものでした。
私たちの呼び掛けに全く反応することも無く、体温が下がっていくのが分かりました。
病院へ着いたとき、既にエクの心臓は止まっていて、瞳孔も開いていました。
獣医さんから、「死亡確認をしました。かなり厳しい状態ですが、蘇生処置をしますか?」
そして更に、「蘇生しても、今度は脳に重い障害が残る可能性がある」と言われました。
障害が残る確率を聞くと、「ほぼ100%」という答えでした。

私たち夫婦にとって、とても苦しくて辛い選択でした。
だってエクの体は、まだ温かい。
もう一度、心臓が動き出してくれるかもしれない。
どんな姿であってもエクに対する愛情は変わらないし、エクが生きているだけで嬉しい。
エクの鳴き声や、甘えたしぐさ。あったかい体温。
いろんなことが頭の中で蘇り、とにかくエクの大好きな抱っこをしてあげたい。
思いっきり、ぎゅうーっと抱きしめてあげたいと、そんなことばかり考えていました。

旦那さんは、エクの頭を優しく撫でながら「先生、色々とありがとうございました。
このまま家に連れて帰って、ゆっくり休ませてあげたいと思います。」と言いました。

帰りの車の中で、旦那さんは「エクは十分頑張った。これ以上頑張れないってくらい頑張った。
だから俺は、エクにもっと頑張れとは言えなかった」と泣いていました。
そして、「もしエクを生き返らせることが出来たとしても、それは"生きて欲しい"と願う
俺たちのエゴであって、エクにとっては苦しみでしかないのかもしれない。」と言っていました。
今でも、この選択が正しかったのか分かりません。
もっとエクのために、何かしてあげられることがあったのかもしれない。
エクは、もっと私たちにして欲しいことがあったのかもしれない。
そう思えば思うほど、後悔や色々な思いでいっぱいになり涙が止まらなくなりました。
でもこれは、他の4ワンのためにエクが残した私たちへの課題なのかもしれません。


エクが産まれたとき、一緒に喜んでくれたブログのみんな・・
こんな報告をするのは悲しいけれど、エクの顔は本当に安らかで眠っているようでした。
今にも目を開けそうな・・穏やかで優しい、とても可愛い顔をしてました。
たった1年6ヶ月の命だったけど、エクは毎日を一生懸命に生きていました。
エクと過ごした時間は短かったけど、私たちは本当に本当に幸せでした。
産まれた瞬間、初めて目を開いたとき、初めて歩いたとき・・すごく嬉しかったなぁ。
私たちにとって、エクは大切な家族。そして大切な宝物のような存在でした。

今頃は、みんなと仲良く遊んでいるかな?
エクの大好きなひなたぼっこ。
あたたかいお日様の光をいっぱい浴びて、ぽかぽかお昼寝してるかな?
そうそう!お花が大好きで、部屋のお花をツンツンしては「だめよー!」って怒られてたよね。
エクのいる場所に、たくさんのお花が咲いてるといいなぁ。


いっぱい頑張ったね。本当にえらかったね。
これからも、ずっとずっと大好きだよ。
エクちゃん、お疲れさま。





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最終更新日  2007/11/12 05:29:01 AM
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