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2005.09.01
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カテゴリ:★★★
エドワード・ブルーム(アルバート・フィニー)は魅力的な語り口で聴衆を想像の世界に誘う。
真実か作り話かは別として村の人々はエドワードの話を楽しみ、そして誰もが彼を慕っていた。
しかしたった一人だけ、エドワードの話を聞くのを苦痛に感じる人がいた。
彼の息子ウィル(ビリー・クラダップ)だ。

ウィルは自身の結婚式で相変わらず自分の話ばかりをする父親に愛想が尽き、遂には喧嘩別れしてしまう。
それ以来2人は口を聞かぬ仲となってしまった。

ある日、ウィルのもとに一本の電話が入った。母親サンドラ(ジェシカ・ラング)からだった。父エドワードが倒れたというのだ。
ウィルは身重の妻ジョセフィーン(マリオン・コティアーヌ)と父の見舞に出掛けた。

体調を崩し病床に臥したエドワードだったが、相変わらず皆にユーモラスな話しを語る。
若かりし自分(ユアン・マクレガー)の冒険話、それは見た事もない巨人の話しや詩人(スティーブ・ブシェミ)が登場し、サーカス劇場ではキャロウェイ団長(ダニー・デビート)の元で働いたという話しや、恐ろしい魔女(ヘレナ・ポナム・カーター)の話し等、とても全てを信じられるモノではなかった。

エドワードから妻サンドラとの壮大な恋愛話しを聞かされたジョセフィーンは感動するが息子のウィルは『作り話し』と取り合わない。
しかし父を退けていたウィルは、実は皆が慕うエドワードの話しをどうしても好きになれない自分自身に悩んでいた。
ウィルはウィルで、作り話ではない父親の本当の姿を見たかったのだ・・・。

ウィルと父エドワードとの心のすれ違いを悟ったジョセフィーンは、ウィルに父エドワードとちゃんと話し合うよう説得する。
ジョセフィーンの言葉に意を決したウィルだが、いくら父に話しても思うように父と分かり合うことが出来ない。

そしてエドワードに残された時間は刻一刻と迫っていた・・・。


ファンタジーの世界と父子の確執という2つの相反する世界を見事に描いたのは、『シザーハンズ』のティム・バートン監督です。さすが!^-^
若き日のエドワードを演じたユアン・マクレガーは絶賛されましたが、私としては息子ウィルを演じたビリー・クラダップも良かったなと思います。
父への愛と苦悩に満ちた姿を巧く演じていました。

原作であるダニエル・ウォレスの小説『ビッグ・フィッシュ』は映画化が待望されたベストセラー。でも映画ではキャラクターを含め随分とオリジナルな味付けがなされているようです。DVDの特典映像ではそのあたりの詳細も解説されています。-_-

しかし親と子、これは永遠のテーマですね。
父を毛嫌いしていた娘が結婚相手に父親そっくりの男を選ぶ・・・
良くある話しですよね。(笑) 親子ってそんなモノなのかも知れませんね。
ラストシーンは感動的です! T-T

ビッグ・フィッシュ コレクターズ・エディション ◆20%OFF!

★★★☆☆
総合評価
脚本担当のジョン・オーガストは『チャーリーズ・エンジェル』シリーズの共同脚本を手がけています。





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最終更新日  2005.09.01 00:32:01
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