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テーマ:健康(27)
カテゴリ:友達
友達のあきみが死んだ。
山梨県北杜市白州の別荘地に住んでいたあきみが死んだ。 胆管細胞癌だった。 昨年9月、私は白州のあきみの家に1泊で行った。 末期がんで9月25日に入院し、26日に手術をするというのに 23日にムリヤリ行って泊まった。 「頼みたいことがある」とあきみのメールに書いてあった。 胆管細胞癌は、手術後5年後の生存率が30数%だとあきみは言った。 大阪の印刷所で17人が発症し 9人が亡くなったというニュースを読んだことがある。 大きな手術だから手術中に死ぬかも知れない、とあきみは言った。 でも、30数パーセントの中に入り、5年後も生きているかも知れないと言った。 学生時代の話で2人で盛り上がり、大いに笑った。 「もう寝ようか」と言って立ち上がり、おやすみを言うあきみに 私はたまらずハグして 2人でぎゅっと抱き合った。 この人は死ぬかもしれないと思いながら「あきみ、死なないでね」と言った。 あきみは「うん」とうなずいた。怖い、と言った。 大丈夫、私の母も65歳で癌になったけど 75歳まで10年生きたもん! 私が静岡に帰る時、韮崎駅まで送ってもらって 振り向いて ありがとうと言おうとしたら あきみがぎゅっっとハグしてきた。 韮崎の田舎の駅で おばさん2人の激しい抱擁を どこかのおじさんが避けて通り過ぎた。 あのあきみの体の温もりを私は忘れない。 「今度は私が静岡に行くね」 「焼津で最高のお寿司をご馳走するよ^^」 あきみは諏訪日赤病院に入院し、手術は12時間半もかかった。 すい臓も十二指腸も切除し あきみは10日間も眠り続けた。 胆管細胞癌は 進行が早くリンパに転移する、極めて悪質な癌だ。 あきみは頑張って退院し、様々な治療を続けた。 彼女の様子は ご主人のヤフーブログ「白州の杜」で毎日見た。 ここ数日、ブログの更新がないので ご主人にメールした。 容態が悪化して泊まりこんでいるなんて、こんな悪くなっているなんて知らなかった。 私が日帰りで東京に行った5月30日の夜 8時10分にあきみは亡くなった。 「私が死んでも 葬式はしないから来なくていい。 骨は白州の家の庭の片すみに埋めて貰う」 と言っていたあきみ、家族は遺言通りに彼女を見送ることだろう。 「さよなら 大好きな人 さよなら 大好きな人 くやしいよ とても 悲しいよ とても もうかえってこない それでも 私の大好きな人 涙よ止まれ さいごに笑顔を 覚えておくため さよなら 大好きな人 ずっと 大好きな人 ずっとずっと 大好きな人」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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