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カテゴリ:伊豆の旅
ホテルをチェックアウトして、のんびりと東海館に向かいました
私は熱海で1か所、見たい場所があるにはあったのですが せっかく伊東に来たのだからもう1日伊東で過ごす方がいいですね。 いでゆ橋から見た東海館。 昭和3年に稲葉安太郎氏によって創業された老舗旅館でした。 昭和13年の伊東線開通により、団体客に合わせて増築。 望楼は昭和24年建築だそうです。 平成9年に幕を閉じ、平成13年に観光名所・文化施設になりました。 風格のある唐破風の玄関には、旭と鶴の彫刻が飾られています。 入館料は大人200円です。 東海館の道路向かいは「鰻のまとい」という鰻屋さんで い~い匂いがたまりません(笑) 狭い道路には東海館を描いたカラーのマンホール。 昔の広い旅館の中を クルクルと見学しました。 客間はそれぞれ趣向が違います。 当時評判の棟梁が各階を分担して腕を競ったそうですよ。 書院の欄間や障子には 幾何学模様やこのような網干しの デザインで職人技を見ることができます。 ○○の部屋と名付けられた客間や大広間や展示室など ひとつひとつ覗いて愉しみました。 松川遊歩道と川の流れを眺めながら文豪気分になれます(笑) ぶら下がっている提灯が、昨夜は竹あかりと共に情緒があって 旅気分をかきたてました。 大広間のお雛様。この季節はお雛様が飾られているに違いない、 と思って ここに来たらやっぱりありましたよ 天井の照明です。レトロで好きだわ♪ 中庭ですが、逆方向から撮れば良かった(^-^; 4階の望楼に上がりました。 以前来た時は上がれなかったんですよ。 狭くて急な階段をヨイショと上がると 四方の景色が眺められ 川の流れや下流には海も見えました。 1階に和風喫茶室があります。 「お茶飲まない?」と友人を誘って、川に向かって並べられた ソファー席に腰を下ろしました。 男性が、お座敷のテーブルや座布団を片付けはじめて 何が始まるのかしらと見ていたら、係りの方が注文を取りにきて 「今から鼓のお稽古が始まるんですよ。 すみませんが、ふすまを閉めさせていただきますね」 温泉の和風喫茶室で、鼓のお稽古 願ってもない、何という風流な 男性達のお謡いがしばらく続き、やがて鼓の音が響き始めました。 素敵な偶然を友達と楽しみながら、友達はあんみつを、 私はお抹茶セットを頂きました。 「抹茶椀は何かしら?」「粉引きにも見えるけど?」 和菓子は「菜の花」だそうです。菓子皿は鎌倉彫かしらね? 温泉地の元老舗旅館、柳の揺れる川端、お抹茶、和菓子、 鼓の音、春の日差し。 私の好きな、ゆったりとした旅のひとときでした そういえば大浴場もあるんですよ。 土日は日帰り入浴できますが、水曜日なのに営業してました。 大人500円です。朝風呂に入ったから、さすがにもういい(笑) 黒錆色の唐獅子の湯口が、森田東光作なのだそうです。(HPより) このお風呂、映画「テルマエ・ロマエ」にも出たそうですけど 私は映画館で見たのに思い出せません(^-^; 松川遊歩道沿いは、これは去年夫と桜の季節に来た写真ですが いでゆ橋から上流が桜並木で、下流は柳の並木になっています。 あまり遅くならない時間に帰りの電車に乗りました 4年ぶりの再会。 「まめ子ちゃんは海を見ても山を見ても、別に普通の景色でしょ。 東京にいると、こういう景色ってないのよ。 山が見えないの。公園も緑もあるけど、違うのよ。 私、渋谷だから1歩外に出ると喧騒の中で暮らしてるの」 私には何でもない景色を見ながら、彼女が言いました。 お天気に恵まれ、20℃だった2日間 See You、私が中1の時の都会からの転校生。 わずか1年半で、また東京に戻って行った。 60年前からの友達、ありがとう、またね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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