仙燐眼

私は数字霊というものもあると思うが、
又言葉の霊もあると思う。

日本の古事記以前から、
言霊という信仰のようなものがあった

言葉には魂が宿り、言葉を使うにはその波動が伝わってしまうという。

良い言葉を使えば
その言葉の現象が起き
又、悪い言葉を使えば
悪い現象が起きるという。

同じ意味の言葉を使うにしても
使い方を誤れば相手の印象も大きく違ってくる

「顔色が悪いですね、このままでは病気になってしまいますよ、今の生活環境を変えたほうがいいんでは？」

「今の環境があまり体調に合ってないのではないですか？
環境をもっと健康的に変えれば
きっと、元気になるでしょう」

このニュアンスの違いに気がつきますよね？

後者の言い方のが
何だか希望が湧いてきそうな響きがありますよね？

人間の心理って複雑です。
悪い事を印象的に言われれば
脅迫概念に。

でも、ちょっと使い方に注意して
希望を持たせるような言い方に変えるだけで
人間関係もスムーズにこなせます。

また、

アメリカでは、アメリカンドリームのような実際の物語もあり、
彼らは、常に
「この夢を実現させる！」と
オープンに言葉で自分を追い詰めることが多い

自分を奮い起こす意味ではとてもいいと思う。

しかし、日本の場合にあまりこれは通用しない気がする

これは、日本の風土にもよるものだと。

外国人がほぼ同じ環境にいないとこで育った日本人は
暗黙の了解・みたいな言葉無くても
お互いの気持ちを察するというような生活がいつの間にかあり、そういうところで非常にプレッシャーに弱い。

この証拠に
オリンピックで注目された選手が
いつも本番で力を発揮できないというのにも見える

（こーーいう事考えると柔ちゃんはすごいよね★）

つまり、インタビューで
金メダルを期待してます、と言われれば言われるだけ
どんどん自分を追い込む
このプレッシャーに本番に押しつぶされる

日本人はこの表にする言霊に非常にナイーブに出来ている

逆に
野球のイチロー選手はなんて
日本人的だ、と思う。
日本で新人で活躍されているときから
今でも
決して、驕った言葉は使わない

いつも
「たまたまですよ」とか
「来年はどうなるか分かりませんから」
なんて自分を蔑むような言葉を使う

その影で彼はすごい練習量の努力を続けている

目的がある場合、
我が国民は地味な素振りでやり過ごすのが
効果的かも。

＜終＞