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日美子

日美子

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2004.07.29
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カテゴリ:心理
純愛って何だ?

自分を省みず、ただ、ひたすら愛するという姿で
誰もが思い浮かぶのは
親、それも母親の子供に対する愛情ではないか。

母の愛

人が見せる愛情の中でも
一番美しい献身的なもの。


ことに
産まれたばかりの赤ちゃんに対して注ぐ愛情は
「無償の愛」とも呼ばれまさに愛の典型的な形かも。


無償の愛とは

見返りを期待しない愛のこと。


人間の赤ちゃんとは
動物の中でも一番弱い存在。

ほかの動物なら生後すぐに歩けたりというのに、
人間の赤ちゃんはなんと一年も寝たきりな状態~~~


こんなに弱い赤ちゃんもお母さんの愛があってこそ
大きく成長できるってもんで。
夜中でも何時間ごとにミルクを与えたり
オムツを替えたり
まさに「真実の愛」がここにあり
でこそ!


なんと崇高な愛ではないか?!


でもね。

ウィニコットという学者は
この出産直後の母親が新生児に対してみせる
献身的な状態のことを

「母性の原初的没頭」と言ったのです。

つまり

愛の理想像と思えるような

産まれて間もない赤ちゃんを世話しているお母さんの状態を


「ほとんど病気」!

つまり一種の異常心理といったのです

彼の説によると

この時期のお母さんは原初状態、
または一種の本卦帰りをしているということで、
まともな大人の心理ではないというわけ。

実際この時期のお母さんは
単に自分のことを省みないだけでなく
「病的なひきこもり」に近いほど
外の世界に感心を持たなくなってしまうもの。

赤ちゃんこそが
「世界のすべて」になり、
夫や他の家族が見えなくなってしまうというわけ。

決して母性愛を否定する意味ではないのですが
この病的な献身がなければ
赤ちゃんは外界に飛び立つことができないというわけね。


しかし、
この原初的没頭の心理も長くは続きません。

いずれにか異常は正常に戻るのです。


赤ちゃんがある程度おおきくなると
お母さんは子供に愛情をそそぎながらも
段々赤ん坊のニーズに合わせ
手抜きをしてゆきます。

まぁ、ゆとりを持って育てるようになるというわけで~~。

これは母親としては多少の手抜きがあっても合格と
彼は言ってますが、
むしろそのほうが自然なことなのだと。

この頃の母親の心理は
多少なりとも自己愛が満たされないと
子育てがいやになってしまうとも。


つまり子育てには多くの苦労が伴うので
意識していなくとも
多少の何か見返りでもなければやってられない
というのが普通の感覚

いくら一生懸命に愛してあげても
子供が不機嫌な顔でぐずってばかりいれば
親の自己愛は満たされないわけで

腹が立ってしまうことも。

逆にニコニコと笑い返してくれれば
もっと大切にしてやろうと思うわけなのね。


天使の笑顔、と言われる赤ちゃんの笑顔も
保護者の自己愛を満たし
赤ちゃんがうまく生き残れるように仕組まれた自然の恵み?!


だからといって虐待を許すつもりはありませんが。


子供の機嫌が悪いばかりだからと言って
虐待するような親は
未熟な自己の持ち主だと言っても言いすぎではないでしょう。
親が成熟した自己になってれば本当の虐待などはあるはずがないでしょう。

しかし思い通りに動いてくれない子供に腹を立ててしまうことなら、どんな親にあっても当然。

「子供に尽くせない自分は、なんてダメな母親なんだろう」なんて卑下する必要もないのです。

ようするに
純粋な対象愛や没頭するほど子に献身することのが
まともな精神状態でないと割り切ってもいいくらい。

つまりは

母親は無私の愛を子にささげるというのも
結局は「神話」なのかもしれない・・

ちょっと否定的な愛情論になってるが・・


さて、
母親の愛情すら、一種の自己愛なのだから
男女の恋愛だって自己愛ね。

「違う!
   私は本当に愛を捧げているだけ」

とおっしゃる方もいるかもしれない。


これも一種の原初的没頭かもしれないわよ~~。


本人からすれば確かに「純愛」でしょうが、
周りから見れば「のぼせ上がった状態」「とち狂った状態」にしか見えないわけ。

そうやって正常な心を失っているときでなければ
人間が純粋な対象愛は持つことはできないのかもしれない・・。

また、世には一時的にのぼせ上がるのではなく
「私がいなくなったら、あの人はダメになるから」と、
自分を殺して相手に尽くすような恋愛ばかりしてる人もいます。

そもそも対象愛のタイプの人が選ぶ相手というのは
たいてい、「未熟な自己愛」の持ち主ばかりが多い。

あれだけ愛されていながらも
ちっとも感謝もせずに、
それに報いようともしない。

逆に相手から
絞り取れるだけ取ってやろうというくらいだから
成熟した自己愛の持ち主であるわけがないわけで。

未熟な自己愛しか持ち合わせていない相手は
多くの場合
自分が無条件で愛されてるのは当然で好き勝手。


こんな相手に
いくら尽くしても恵まれた人生にはなれないかもよ。

こういう対象愛人間も
実は未熟な自己愛の持ち主だったりするのね。

自己がうまく満たされてこなかった人。


自分が十分に愛されてこず
自己愛で満たされなかったために、健全な形では
自己愛を満たすことが出来ないわけ。


無上の愛を捧げる自分は、なんと素晴らしいのだろう

とナルシズムに酔ったり

まともに社会で生きていけないこの人を支えられるのは、
この私なのだ、と

自分を悲劇のヒロインに思い込み
作り上げたファンタジーの中で自己愛を満たしているだけ・・なのかも。


は~~~。


結局は純愛といえどもどういう形であろうとも
やっぱり
自己愛に因るものなのか。









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Last updated  2005.01.07 21:52:47
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日美子@ Re[1]:2億☆稼いだカリスマ主婦☆(04/08) OXの匠さん こんばんわぁ~~~。 お元…
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