仙燐眼

先日友人と髪型のことで話しをした。

「サラサラの長いキレイな髪を見て
その女の人が振り返り、ギャップを感じたときに
あ、しまったという思いを感じる」って。

普通後ろ姿のキレイな人を見ると
つい若く生き生きとした女性を想像してしまう。

でも、振り返った瞬間
結構年を召してるのがすぐに分かってしまったら、
あ、なぁ～～んだ、とガッカリすると。

だから、彼女は最近では短髪を通してると。

別に年やシワが顔に思いきっり出てしまった彼女ではなく
まだ、あどけなさが残ってる印象が彼女にはある。

でも、
なんとなぁーーく
そうだなぁ・・って思ってしまった。


この春頃、銀座に講師で行くことが多く
そこで歩いてる女性たちが美しく
特に巻き毛が揺れるエレガントな女性が多かった。

そこで影響されやすい私も
すかさず、銀座ナイズに挑戦、
パーマをかけて巻き毛にしてみた。

ロングヘアーの巻き巻きの髪には
大人のしなやかさが感じられ
何だか自分も銀座のOLのような気分にかられた・・

しかし、
自宅に帰れば
いつもゴムでしばって
ポニーテールにしていた。

まさに今年の猛暑にロングヘアーは暑苦しく
休日や帰宅後にはほとんど結っていて
髪を下ろすことなんてなかった。

おまけにこの夏は
髪の生え変わりの季節らしく
まーーまーー髪が抜ける抜ける・・
毛根が痛んでるのかと美容室で聞いたところ
そうでもなく
単純に生え変わりの季節の変わり目が旺盛にやってきたとのこと。

カーペットに舞う長い髪の毛は余計に暑苦しく・・
耐えられないのも合わさって
思い切って10センチ以上も切ってやった。

周りからの批評はイロイロだった。

「おばさんみたい」

「かわいい」

「あんたらしい」

「なんか自然」

別にどーーでもいい。

単にスッキリした♪

そして
「あんたらしい」というのが一番嬉しい褒め言葉でした。

エレガントでなくてもいい

かわいくなくてもいい

美しくもなくていい

40代の自分らしい自分でいたい。

髪を切っただけなのに
何だか背伸びをしない自分に気付く

これが私なんだから、
似合わなくても似合っても自分の生きやすい状態なんだーーと。

そしてこの髪型が自分らしい、と非常に思った。

どう見ても
おばさんか男の子っぽい・・

女らしくもない

テリトリー意識もかなり強い

間違ったことには黙っちゃいられない

口うるさい

負けず嫌い

花のような可憐さなんてない

でもそんな自分が愛せる

偽りの服を脱ぎ捨てたら裸の自分があった。