仙燐眼

物忘れが激しいと得なこともある

気になったことは結構かなり思いつめる知人がいて
しかし、時の流れにより
まるで忘れてしまったかのごとくの行動

思いつめて考えぬいた後
ある日すっかりと、潮が引くように
さぁーーーーっと忘れてしまうときがあるようだ

深く考え、問題を見つめなおし
その流れを読み込んで
ジタバタしてるのに
そのときの行動は実に周りをかき乱す行為としか言いようがないのだが。

そうしながらでも、多分自分調整を図ってるのだろう。

彼女は対人関係などで悩むとき
その問題を
どっちが悪いか
どこが悪かったのか
果たして結果は自分がいかに悪くなかったか

そんなことを掘り下げてる

だから、
大きな声で笑いもまじえながらも
相手をコキ落とすようなことまで口走る

確かに相手は悪い面があったろうにも
でも決して彼女が完璧であるとも言いがたい

単に秤にかけて
悪い面を判断すれば彼女に軍配を挙げたい、というところだろうか。

しかし、おもしろいのが
問題を起こしたときの彼女は
実にあせってる。
そして、すぐにその問題について相手にもかみつく
周りにも意見を求める

相手も認めざるを得ないような言い方を彼女はしている

彼女が言うことには正当性があり、
確かに民法や憲法や労働法なんかに照らせば、その通り！と納得してしまう。

でも、やはり融通性も大事なんだが。

まぁまぁ・・と周りの状況をかんがみれば
型にはまらず、その場しのぎで対処するしかないじゃないか、とも。

しかし、彼女はその
まぁまぁ・・の流れがダメなんだと。

信賞必罰

ダメなものはダメ

正しいものにちゃんと目を向けていなければ
悪いことが当たり前な流れに慣れてしまっては終わりと。
その人のタメにもならないの！と。
（これは明らかに彼女のタメではないだろうか・・？と悩んでしまうとこもあるが）

結局、周りは彼女に屈服しているようだ。

彼女が言うことには目をつぶってる。

彼女は女王のように振舞い
「私が間違ってました、と謝って欲しいとこだけど
何だかそれもつまらなくなったわぁ」
なんて、いつの間にかしら、いつものような流れに甘んじて行動している。

感情の上下の落差の激しい彼女だが、
何だか見ていてたのもしい。

その人は闘ってることに自分で終結すれば
その日から吹っ切れるようだ。

ある時期に彼女に好きな男性がいた。
その男性から裏切り行為を受けた。

黙って見過ごす彼女でないので
当然直談判を図り
（もちろんかなり悩んでいた末だが）
最終的には、お付き合いは終わりに・・

気まずい関係になり職場も同じ環境で二人は一時期避けあっていた

しかし、今では
彼女のほうから彼に話しかけたりしていることさえも

しかも以前と変わらずに明るい口調で
仲良さそうにも見える

これに疑問で聞いたところ

「物忘れが激しいから
彼を愛していたことさえ忘れてしまったのよ～」
だって。

そんなん嘘だ、って思うが

でも、彼女を見ていたら
まるでその言葉が本当に思えてしまう

どちらかというと
その彼のが申し訳なさそうな態度で常に接してる

何だかおもしろい彼女である。

命式を見たらその通り

非常に思いつめるタイプで暴走もしてしまいがち。
しかし、義理人情に厚く曲がったことが大嫌い
熱しやすく冷めやすい
自我も非常に強いし内面弱くはないので
自分で立ち上がるタイプ

ふむふむ・・これが
彼女の個性を形成してるようだ。