仙燐眼

私は長い間、共依存の状態であったのかもしれない。

完全にその状態とは言い切れないけど、
確かに完璧にその状態の期間があったことには否めない

元夫が幼い頃から好き放題に育ち
また、親からまともな愛情表現はなく
金ばかり与え続けられ
その結果か、こらえる能力が明らかに欠けるような人間性になったように思う。

親からの影響は
どんな子供にとっても大きい

その子が元々持ってるちゃんとした才能を育てあげるのには
親から与えられる環境と愛情表現によって
大きな差が出てくる

凶悪な犯罪者の背景には
どうしても
この親から受けた環境が根底に因果するのは
どの事件見てもうかがえる

たとえ性格が偏った子であろうが
まともに親から十分な愛が確認できるように育てば
そこそこ平凡に暮らす能力は育成され
曲がった部分は多少は修正される。

言葉では簡単に言ってしまうが

誰しも親なら、十分に子を愛して
子のためにいつも考えてるわ
と答えるだろうが

子の気持ちにいつも焦点をおいてあげてるかどうかは
親側の立場だと
意外と親自身も勘違いのままの確信が多かったりする。

だから、真実に子自身が
親からの愛を感じてるかなんて分からない

私もこんな事言っているが、
やはり子が実際に自分をどんなイメージに持ってるか？
と考えると怖い。


最近では
「尊敬する人は？」の問いに
「両親」や「父」や「母」と答えるものは少ない


最近の親象に威厳はなくなり、
その代わりに「友達みたいな親」や
「人間らしい親」が増えている

親も子も同じ目線でいるのはいいのだが
何かが欠けてはいないか？


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さて・・

共依存に戻るが

この元夫についてだが、

ページ一覧にも簡単に書いてみてるが
結婚当初から、わがままを発揮して
自己中心的な考えで随分私を翻弄していた。

若いうちは
モノをはっきりと言い切る姿が勇ましく
「なるほど」と思う部分もあり
そんな考えに偏りつつのときもあった。

まずは相手を知るためには同じ色に染まることから
はじめるとその主観の大きな体系も見えてくる


しかし、
彼の行動にそのうちついていけないことが理解できた

何をするにも実に極端

仕事もスポーツも遊びもとことんやる彼だった

反対に私は、何をするにも「そこそこタイプ」

彼は、あわせて、目標が高い
自分ひとりで作りあげることならば高い目標は良いが
結果が相手による判断のものだとこれは困った

評価が思うようについてこないと自暴自棄になった。

頑張るだけの評価がついてこない事に
あせる彼は、はっきり言ってみっともない印象に写った。


彼は、仕事以外にも
いろんな面で常に目標を持つ人だった。

更に勉強しようと
別の大学で通信教育を受けて
仕事をしながら、レポート提出やスクーリングに通いながら
最終的に卒業したり、
家庭の在り方や教育や友人や近所の人とのあり方まで
常に夢のような目標があった。

目標を夢見ている彼は立派なのだが、
これに挫折したときがみっともなかった。

この落差に私は意気消沈したもんだ。



とにかくこの男に随分な時間と無駄な精神力を使ってしまった。

彼と関係を絶ち
今、振り返って思うと

別れる8年くらい前から私は準備していたと思う

まずは、自分の生活が1人になっても生計できるように
何か職を見つけなくては・・

それも子がいるから
ある程度の資力が望めるものを・・と。

最初のうちは
かなり高い目標の仕事を頭に浮かべていた

しかし、段々と特殊な仕事にこだわらなくなった

そのうち・・何とかなるだろう・・と思うようになった。

大きなきっかけは
やはり急に別居に踏み切ったことで
一気に、アパートを借りて
数ヶ月後に子供の学校の転校と引越し便で東京に行くというのが目前になったから。

最初はもちろん、現金がなかったから
借金をした。

しかし、その後この返済をするために
数ヶ月間は平日も土日も仕事をしまくり
金をためた

平日は今までやっていた仕事を続け
たまに出張もありながらをさばいて
夜遅くまで残業状態、
土日は車で30分くらいのとこで朝早く6時～夕方までのバイト
（これが日当が結構高くて助かった・・）

バイトのほうは全部貯金に回したので
最初にした借金は半年以内に全て返済してしまったし
余りも出来たので
なかなかゆとりはあった。

夫がいないとそれだけ時間に気を遣うことが全くなく、その分仕事に集中できたのだ。

子供にはあらかじめ、鍵っ子である注意をして
夜だけは、話しをしながら一緒に寝たりというだけのコミュニケーションだったが、
火事場のバカ力か
このときの子供のほうも実によく頑張ってくれた

休みに母親もいなく寂しい思いがあったろうが
外で縄跳びなんかしたり本読んだり、というような簡単な遊びばかりしてくれた。

でも、この時にちょっと大きかったのが一つあった。

親しい友人の家の近くにアパートを借りたので
この家族からよく招待を受けた

夕食もそうだし、
暇なときはいつでもおいで、と言ってくれたので
随分お世話になったな。

何かあったら、友人が子の面倒を見てくれたので
その辺が随分助かった
（ちょっと利用した感もあるな）

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元々バカな人ではないから
そのうち言葉通りにいつか目覚めてくれるのでは・・？
と期待50％・でも相変わらずダメかもの不安50％のとき

本人が立ち直る可能性の50％に
自分がこっちであって欲しいの期待度もプラス45％にして
いつしか不安材料は僅かに5％程度にしか
脳の中にはとどめないでおいたのかもしれない

イヤなことから逃避して
面倒な段取りはなるべく避けたいから
我慢さえすれば
いずれにか時間と共に期待50％に傾きかけるだろうと・・

そんな考えを自然に身につけ
随分と長い時間を過ごしてきた

しかし、
思い切ったら意外と簡単なことだった


必要なのは勇気と自分を信じる力


それさえあれば何とかクリアーできる


5年先にやれるのなら今だってきっとやれた

ただ、どんなに周りが忠告しても
本人に自信と勇気が湧かなくては絶対に出来ない