仙燐眼

最近小学生では再び、たまごっちがブームらしい。

我が家の娘は遅ればせながら、この春休みに購入。

約7年ほど前に流行っていたたまごっちから
更に進化して
友人同士で交信が出来たり
キャラも豊富らしく
また進化状態もバラエティに富んでるようだ。

この春休みにゲットしたのも
その前から欲しくて探して、何箇所かのおもちゃ売り場を回ったが
都内では既に売り切れ続出で手に入らず
丁度春休みのど真ん中の土曜に
トイザラスで限定販売するという情報を掴み
朝の9時半から1時間半も並んだ末にやっと手中に収めたもの。


春休みの最後のほうで
最初のたまごっちは成人まで成長され
娘なりに大事に育てていた。


ある日
「お見合いをしますか？」
という問いかけがあり
「はい」を選択したら、
なんと！全身が真っ黒色の物体の女性とお見合いして
娘の大事なたまごっちは結婚してしまい
その後すぐに子供が産まれた。

娘は「お見合いなんてしなければ良かった
まさか、あんなに顔の黒いのと結婚するとは思わなかったよ＋＋」
とつぶやいていた。

赤ちゃんはお父さん似の愛らしさがあり
まぁ、仕方ないと思い、
ご飯をお父さんと子供にあげ、
ウン子をしたら、トイレをさせる毎日・・・

そんな中、新学期が始まった。


学校にたまごっちをもって行くのは禁止なので
娘が帰るまでは何もお世話ができない状態

そうして

結局
娘のたまごっちお父さんは死んだ。

そして、その子どもだけが生き残り
成長していった。


その成長した姿はまるで
見合いをしたお母さんにそっくりの真っ黒い物体と進化した。


娘は相変わらず、
学校から帰ると即座にごはんをあげ、
トイレをさせる。

「こいつ、皿まで食べる・・
変なの」

そして食後のスポーツ、なわとびをさせる。

「気持ち悪い飛び方・・変なの」

たまに
ご機嫌を伺ってなでなでしてあげる。

「変な喜び方＠＠気持ち悪い・・・」


娘は相変わらず
自分のたまごっちを見つめ
毎日ぶつぶつ言っている。

でも、
たまに見ているとこれがなんだかおもしろい


そろそろ
その黒い子供が成人に近く成長してきた。
また、見合い話がくるのだろう。

今度はどんなキャラとお見合いするのやら。

横目でちらっと楽しみに見ている