仙燐眼

東京から遥か南の島へお嫁に行きました。

そこでお友達になった人からよく言われた言葉。

「日美子さんは前世できっとこの地に居たことがあって
その因縁でこの遠い地へ再びやってきたのよ」

そんな彼女は真光の分教である教団の幹部となりました。

何度も言われた言葉でした。


その当時は「ふーーん」と何気なく聞いていた事でした

今になってはどうだったのだろう。


魂が肉体から抜けたら
この肉体の記憶はほとんど無くなってしまうようです。

同じ人や同じ環境に必ず出会うとは限らないと思います。

今まで関わってきた人も
必然として会う予定ではあったとは言いがたいと思います。


運命のような筋書きは元々あり
その道はメイン通りのように太く
通常はそちらに行くようにしむけられる力があります

別の人にはまた違うメイン通りがあり

人それぞれに開かれてる通りが違うという事だと思います。

そしてそれぞれが最終的に選び決めた通りに行ったとこで
出会う人も違うし行く目的地も違うことになります。

なぜ、あそこであの人と会ったのだろう。
これが運命だったのか・・

出会った人が運命ではないと思います

その道へ行ったからその人に出会ってしまったのです。

もし、
もう一本開かれていない
暗く細い通路のほうを選んで通っていたら
全く違う人と出会い全く違う環境になっていたかもしれません。


四柱推命では生まれた生年月日も生まれ時間もほぼ同じ人で
占えば
（もちろん性別も同じで）
全く同じ鑑定になります。（双子は違うけれど）

でも
だからと言って全く同じ人生になるわけがありません。

その決め手は環境です。

環境の違いが節目節目でその人の運を決めていくのです。

幼い頃の環境は自分ではどうにもなりません。
（父親に縁のない運の人での同じ誕生日の方を見ると
どちらも早く失くしてしまったり
父親と幼少時に疎遠だったりと似た境遇になります）

しかし、
成人してからの環境は自分で選んでいくものですので
この違いがキーとして大きく影響するでしょう。

早く結婚してしまったほうと
そうでなかったほうのその後の影響する縁の度合いは違います

仕事を専門職を選んだほうと
そうでないほうもやっぱり違います。

最終的にどちらが幸せなのか？を判断するのは占いでは難しいですが
（精神的な秤は個人的）

あまり舞い上がらないほうが
何事もうまくいくような気がする。


メイン通りに運命通り進むのもいいし
暗がりのはずれの方に行くのも

自分が主体ならそれでいいと思う。

私たちは誰かのためにあるのではなくて
ただ、自分のために生きているという事。

先に進んで
出会う人たちに意味があるわけでもなく
風景のように過ぎ去っていくだけのもののように思う。

自分のために生き
自分だけを助けるために必死になる
それだけでいいと思う。

自分に優しく
自分に正直に
自分を尊重していけばいいと。

誰かに助けてもらおうとか
誰かに優しくしてもらえるだろうか、とか
そう思う前に
自分で自分を救うすべを見つける事が重要だと思う。

今の意識を変えていけば
この先のあり方も変わるし
別の狭い道のほうが
なんだかキラキラとしてるように
変わって見えるようになるのかもしれない。