仙燐眼

早いものでもう衣替えの季節が来ましたね

そうこうするうちに年末の事が頭によぎるようになり

また来年のことを考えるようになるんだな。


どうも夏までは長～～くて
夏の終わりと同時に怒涛の速さで年末がやってくるような気になるのは
毎年だ。


人と人との関係を改めて考えることが
多い年だったような気がする。

周りでも
形として変わった関係が多かった。

そして
最近多いのがうつ病にかかる人だ。

会社でも今その病でほとんど通えなくなってしまって
籍だけ置いてる人がいる。


辞めていった人も何人かいる。



共通するのは
やはり自分の中に自己がいないような人が多いように思う。


私は
自分の中は空洞だと思ってるので
自己がないとか、意志が弱いのが悪いとは思わない

ただ、
信じてる意志をねじ曲げられたときに
それをどう対処できるか、に因るとこが多いように思う

プライドが傷ついたら
取り返そうとして
相手に向かってしまうか
くやしさに屈するか
外に向かうか内に向かうかの違いだろうが
闘ってることに違いはない

負けか勝ちか
両端しかないのだ



負けでいいと思う


説得して自分の思い通りになる事なんて無いし
なったところで、何の利益も無いし

結局、勝ったところで
美味い酒が飲めるとか

自分の思いが遂げられたとか

自分の意見が認められたとか

それさえ
相手ありきの人生で
左右されてる証拠

そっちのほうが自分のことを分かっていないのでは
ないだろうか、と思う


自分は自分で信じてるほどに
強くもないし
正しくもないし
周りの人だってそんな自分を理解してるかどうかなんて
ほぼ皆無ではないだろうか。


いかに
曖昧であるかを認めるほうのが
本来の人間の姿であるように思う。



浄土真宗を広めた法然が禁欲を貫きながらも
遊女の罪悪感に許しを説き

結婚してしまった親鸞が
わが身を恥ずべし傷むべし、と言っていたり

また蓮如はそのことについては全く動揺もなく
堂々としていたようです。


仏教の事に詳しくはありませんが
本来のあり方では、戒律を守り通すことが出家出来る資格でした。


しかし、これが原点だと思います

この中途半端さが正しいのではないかと
思ってしまいます。


周りの評価なんて
後からついてくるものです

自分が追いかけてるうちに
置いてかれるほうが多いのです。

つまりそれは過去を追ってることになるから。