仙燐眼

努力して、コツコツと一つ事に専念することにより
物事を達成する
という信念は確かに素晴らしいし
そういった経験談は巷では美談になるだろう。


私たちが学生の頃から学んだ指針も
そのようなものに全て総括されてきたと思う

しかし、
フラフラと思いを変えて
いろんなものに手出しすると可能性を縮めてしまう、
というのとはどうやら違うように思う。



今日は船井和雄氏が主催するセミナーに行ってきた


もう80歳過ぎた神坂新太郎さんの講演を聞いた

彼の生い立ちはすごい


戦争が始まった頃
まだ小学生だった彼は
それまでに、人の命は大切だ、粗末にしてはならない
という教えだったのが一転してしまったことに怒りを示した。

日本国民全てが自国以外の命は
日本の意志に反すれば、殺してもいいという教えに変わり

いくら他国の人の命であろうと
それでは、今までの教えが違うではないか？？！！

結局
校長先生に呼ばれ
非国民になっても、考えを改めないのか？
と脅迫されても揺るがず、
翌日から彼は小学校を退学させられてしまったのだ。

その日から彼は家事の手伝いをすることになったが、
自分の考えは本当に間違ってるのだろうか？
と、その答えを知るべく
当時の東大総長であった美濃部達吉博士に思いを綴り
手紙を送ったという。

しかし、
見知らぬ小学生が書いた手紙など
ひょっとしたら目にも止まらないのでは？という諦めもあり
孤独な思いにふさがっていたが
数週間後に返事が届いたのだ。

そして、美濃部氏は
「君の考えが正しい。今の日本が向かおうとしてる行動は間違いなのだ。
しかし、私にはどうにもできない。
せめて君だけでも最後の日本の有志となって頑張って欲しい」

と手紙と一緒に難しい物理の書き下ろされたばっかりの教科書が送られた


これがきっかけで
彼は独学で物理を中心に実験を始めるようになったのだが

彼のすごいところは

小学校の校長が言った言葉は間違いで
大学の先生が言った言葉は正しい。

この矛盾は何だろう・・・・と思ったことだ。


私たちは幼い頃はみんな自由だった

しかし、成長する過程で
道徳や理念を学び社会人と育つ上でいろんな制約を培い
理性のある人となっていくが
反面不自由な状態になっていくようだ。

本来は自由であることが正しいのではないか。

神坂氏は、学校で教えられる事は本当は間違いが多いのではないか
と思ったという

真実を知る人はほんの僅かで
また間違いを知らないと真実に近づくこともできないと。

見えないところに本当の真実がある


理屈でがちがちになってると
多分気付かない


この世には波動があり
その波動は私たちの肉眼では見えないが
私たちの周りには実に縦横無尽な状態で張りめぐされてる

神坂氏はこの波動の研究をしているのだが

統計をとると
12年周期でこの波動の波が大きくなるという

そしてこの波動の波が
人の脳波を刺激する

そんな時に大きな戦争やテロが起こってるという


私たちがハードだとしたら
この波の大小で影響がそれぞれにあるのだろう。


人は周りに何にもない状態では
何の発想もできない

外側に何かが起こるから
怒ったり笑ったり反応をする

外側を変えたら
きっと反応も変えられる

という事は自分自身がいくら変えようと思っても
何も変わらないのだ。

外側を変える

＝

環境を変えることが自分を変える一番の早道ということ。