仙燐眼

挫折したとき
断念したとき
失敗したとき
希望に失ったとき・・・


とことん落とす


そしてどっぷりとそこに浸って泳いでみると
なんか心地良かったりして（笑）


離婚して全ての自由を手にいれた気分があった。

でも、いよいよ闘いの場に立たされたような気にもなった。

それまでは、
今思えば気ままな仕事をしていたように思う。

責任が私には中途半端だったのかもしれない。

母の役目もしながら大黒柱の役を担う

そんなときからすぐにフルタイムの仕事をはじめ
少し慣れた頃
私は初めて水商売に足を踏み入れたかった。


とりあえず、近所で見かけた居酒屋割烹の「求人募集」の一言の張り紙のドアをたたいた。


いきなりの面接申し込みに
おかみは驚いたが
こちらは動じなかった。

「給料は素人なのでこだわりません。」
と答えたらとっても喜んでくれ
翌日から週３でＯＬのアフターに入ることになった。

一年ほどしかこの仕事は続かなかったのだけど
この期間の仕事のおかげで
なんだかかなり自信がついた気がしたんだ。


水商売をバカにしてる気は無いが
プライドを捨てるに必要な気がした。

いかに、ボロボロになるまで働けるのか
そんな自分の力も見てみたかった。


大企業に勤めてようと
その人が偉いわけでもない。

前企業を退職に追い込まれ、安定した職と官職を失ったからって
その人の資質が悪いとも限らない。

ひょっとしたら、
大企業に勤めて必死に責任を全うしようともがいてる人のが
本当は不幸なのかもしれない。

もっとやりたい事があっても
企業の指針通りに動かなくては使い物にならないから。

大した評価されない企業での一社員のほうのが
よっぽど伸び伸びと自由を感じて仕事してる事だって
いくらでもあるはずだ。

単に踏み外しただけで
周りからの評価まで落ちてしまう事はあるけど
その人自身にはなんら変わりは無い

誰だってみんなおんなじ。

リセットしたら、新しく始まるのは
責任のあまり無い人の場合なんだ。