仙燐眼

私たちが生きていく上で「自信」を持つってどうなんだろう。

40代になって、いろいろな面で酸いも甘いも知ってるツモリデス
でも、勝負に挑むことって
この年になるとなかなか経験が希薄になり
どうだったか？・・・・

仕事上、その場限りの口先での勝負には
いつも勝っています（笑）

自分の意見は前だしにしないで
常に相手の意見を聞く、事に徹して
相手の言葉が終わった瞬間に遠慮がちに
はっきり提示したいことだけをゆっくりと伝える

大概の場合、こちらの意見が通ってしまう（笑）


なぜか人は自分の意見をとりあえず聞いてもらいたいようだ。

筋とはかなりズレズレの場合でも
聞いてもらえると安心するのか
特に年齢の高い人になるほどこれは顕著な気がする
快く聞いてあげると相手は安心するようなので
途中で話に割り込まないようにするのがいいようだ

そういう後に提案を端的に話すと効果的に相手に響いてくれるようだ。



ところでオリンピックがとうとう終わってしまった。

結局メダルは金一個だけ。

やはり冬のオリンピックは日本には厳しい。

そんな中、荒川静香だけは期待されない中で一人でメダルを獲得した。


昔から日本でオリンピック前から期待される人ほど
本番でこけるのを見てきていたので
今回期待されていた選手はやはり全滅する気がしていた。

それでも
なんだか荒川ははじめから部外者のように見えた。

彼女は常にミスすることに怯えていたようだった。
練習する風景でも彼女だけは
笑顔もなくただ淡々とこなしていたし
本番直前で曲を変えることも
自信の無さの現われかもしれない。

迷いは・・冷静にさせると思う。

4年間待った緊張をたったの一瞬の時間に全て出し切る力は
自分に自信がありすぎてはいけないのだと思う

不安と迷いが多いからこそ
ミスしないように集中する、そして勝ちにこだわらないでいるから
自分の殻に閉じこもるのではなく
周囲を見据えた勝負となったのだろう。

もし、どうしても勝たなくては、と思っていたら、
多分、三回転ジャンプを無理しても2回続けたはずだが
急遽変更して2回目を2回転に抑えて
ミスを少なくするという冷静さは
どこかで勝ちを手放しにしていたのだろう。

本当の勝利は、勝ちを意識しながらも手放しにしてる者が得るものかもしれない。


自信が無いと、周りのデータを沢山集めるのだ
そして自分が回りにスイッチするようになる。