仙燐眼

　毎日の新しい事件の発生、
こんな日々に変化したのはいつの頃からだったのか。

確か・20年ほど前に三浦和義事件がとりざたされたような

あの事件を機に
計画犯罪・自作自演性がクローズアップされたように思う。


犯罪に手を染めることで
一種のスター化となる錯覚をかもし出す

誰しも好奇な目と新しい事件の出現がとうとう日本にもやってきたと感じたはず。


その後
さまざまな新しい形の犯罪がおこり
今では類似した犯罪が奇妙に毎日のように行われている。

もう日本は治安の優れた先進国としては終わったように思う。



浅田次郎著「椿山課長の7日間」を遅ればせながら去年一気に2日間で読んだ。

果たしてこの物語を
現代の若者が感動して読めるのだろうか？

今４０才前後までの中年までにしかウケないのではないのか
と感じる。


高度成長期を幼児期からまさに体感した私たちは
ものを粗末にすることを嫌う親に育てられ
「お金は大事だ・お金を稼ぐ大人になれよ・そのため勉強しろ」
と呪文のごとく聞かされた。

まだ完全に豊かでない世の中であったから
新しい商品が生まれたら
こぞって旋風がおき、瞬く間に同じものをすべての人が手にした時代だ。

個性が大事だ・と世間の人が言い出したのは
きっとそんな私たちが隣の人と同じものを持つことに飽きたりたからとさえ思う。

私たちは物がない時代も自由に物を買える時代も知っている

本当に大事なことを実は知っている。

だから、物がなくなれば虚しいと感じる

そしてまた創り上げる楽しさすら知ってるから強いのではないか。

だから人の命の尊さも理解できると。


現代はいろんなものがすべてとり揃っている。
隣の家には既にうらやむような生活がなされてる。

お金さえあれば
自由に好きなものを選べる

しかし、乏しさを知らない現代の若者は果たして
失うことを知らない。
そこで生きる術を知らない。

モノはあって当たり前、ないのはおかしい。

隣の家と比べてなぜうちには外車がない？


そして、現代社会では高度成長期も終わり超デフレが続き
就職も超氷河期の超がとれたくらい

勉強して努力しても報われない時代。

がんばっても標準程度しか約束されない・標準レベルにも到達できない若者は・・・。



この話を書いていたら
つい、思い出した言葉


「ほしがりません、勝つまでは」


コレ・マジで
　　私の中学生のときに隣に座っていた男の子のノートの端に書いてあった言葉。

今の時代でこんな子はいるだろうか（笑）

　　「ダッセー」って聞こえてきそうだよ。

　　当時の私はこの言葉の意味を彼に聞いて
　　
　　「何を欲しいの～～～（爆」

　　とついからっかってしまったが

　　内心では

　　　　‘かっこいい’
　　　　　　
　　　　　と思っていたのだ（爆）