【注目の人】創作和菓子ユニット「日菓(にっか)」
ラジオ(KBS京都 1143kHz)番組を聴いていると、かわいらしい二人の女性の声が耳に跳びこんできた。実にキュートな若き二人の女性が和菓子を創作し、展覧会まで開いているそうだ。 その名は、"創作和菓子ユニット「日菓(にっか)」"。 長い伝統としきたりのある和菓子。しかもそのメッカである京菓子の京都。そこで活動する彼女たちがゲストとして招かれていた。 自分たちの和菓子との出会いから、何を考え、どんな創作活動をしているのかがトークの中心。 戦後、生活様式の西洋化とともに洋菓子が圧倒的な支持を得、街角の「饅頭屋」が「ケーキ屋」に取って代わられた。 明治時代、洋菓子の出現で和菓子なる言葉が誕生した。今日に至っては、日常菓子の座をその洋菓子に譲り、和菓子は茶事など特別な行事でのみ口にするマイナー菓子になってしまって久しい。 そんな今日、彼女たち「日菓(にっか)」が創作する和菓子は、「伝統的な方法を用いて作られたものを、時代に合った感性で包みこむようなものを作りたい」との想いからか、実にユニークなものが多い。 伝統的な和菓子は、花鳥風月がモチーフとなっているが、 日菓の和菓子は今日の人事がモチーフとなっている(日菓の和菓子)。 「守る伝統」は年長さに委ね、若い二人は「創る伝統」に想いと力を注いで欲しいと思う。 明日から京都市内で展覧会が始まるようだ。 和菓子好きな私としては、陰ながら日菓を応援したい。■展覧会情報 『食べたのち無くなる展/日菓』生菓子と天気予報どちらも消費期限は本日中明日になれば生菓子は無くなり天気予報は明日の天気に明日のことを考えながら“本日中”を味わう展覧会です。2011年1月27日(木)-30日(日)12:00-17:00入場料 無料生菓子とお茶 800円〒602-8142京都市上京区西堀川通丸太町下ル下堀川町154-1ギャラリー・モーネンスコンピス(株)エーワンテック本社ビル3階