【機器修理】Panasonic RQ-SX72 ヘッドホンステレオ携帯カセットプレーヤー
今回の修理は、「Panasonic RQ-SX72 ヘッドホンステレオ携帯カセットプレーヤー(2000年10月発売)」だ。MDが国内で普及し始めたものの、カセットテープの需要も根強くある中で発売された一台だ。 [Panasonic RQ-SX72 ヘッドホンステレオ携帯カセットプレーヤー] 今回はごひいき頂いている方からの追加注文だ。商品の入手から修理までを一括して注文いただいた(ありがとうございました)。 ■主な故障状況と原因テープ再生不可 → 駆動用ゴムベルトの劣化 ■修理作業 パナソニックの携帯カセットプレーヤーの場合、機種が違っても、中身はほとんど同じだ。ただし、年代ごとに系列があるため、事前の調査は欠かせない。 故にテープが再生できない場合の原因も共通。駆動用のゴムベルト(2種類)が劣化している場合が多い。今回もモーター音はするので、同様の原因と見当をつけて修理開始。 必要最低限の小さな部品で構成されている。飛ばしてなくさないように注意が必要。 やはりゴムベルトが劣化で伸びて弛んでいた。ゴムベルトの交換は、数箇所のハンダ付けを取り除き、電子基板取り外して行う必要がある。 使用されているゴムベルトは0.5mm角と細いため、汎用のバンコード丸ベルトなどで製作することができない(市販最低直径が1.5mmのため)。 幸いメーカーに在庫があり、取り寄せ可能だったので純正品と交換した。 再生ヘッドはゴムローラーと一体部品となっている。この部品も消耗・劣化していることが多いが、今回はクリーニングのみでOKだった。 各部をクリーニングし、電源をつないで動作を確認する。OK。磁気ヘッドのアジマス調整はできないため、テープの走行速度のみ調整を行った。 携帯カセットプレーヤーは、アジマスも走行速度もデッキ製品と比較すると波形の遊びが大きい。製品の使用目的と作りを考えれば仕方ないところだ。まぁ、耳で聞く分にはまったく問題ないと思うが。 さて、今回は程度の良い中古品だったこともあり、 ベルト交換のみで修理が完了した。 各種ゴムベルトは使わなくても劣化する。5年前後が交換の目安か。ユーザーでも簡単に交換できるようにしておけば、長く使えるのに。そもそもゴムベルトにしなければ...でも、メーカーとしては買い換えて欲しいのだろうな。成長経済の落とし穴か。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪