【機器修理】Panasonic RX-ED50 CDラジカセ Wカセット
今回の修理は、「Panasonic RX-ED50 CDラジカセ Wカセット(発売日:1999/10/1)」だ。MDデッキは搭載しない。CDデッキとノーマル(Type I/NORMAL)、クローム/ハイポジション(Type II/CrO2)、メタル(Type IV/METAL、再生のみ)テープ自動対応のダブルカセットテープデッキを搭載した、 カセットテープ派のための一台だ。 [Panasonic RX-ED50 CDラジカセ Wカセット][カセットデッキ1(左)は再生、デッキ2(右)は再生/録音] [乾電池での使用も可能] ■主な故障と原因 TAPE 1/2とも再生不安定 → ピンチローラーの劣化故障TAPE 2再生時、右ch出力レベルが極めて小さい → 再生/録音用磁気ヘッド劣化故障FM受信感度低い → ロッドアンテナとTUNER基板の内部接続不良 ■修理 筐体は、底側からねじを外し、上下に分解する。各パーツはほとんどが下側に設置され、作業性は良好だ。 この個体は内部の汚れが極めて少ない。 磁気ヘッド周辺やキャプスタン軸に、汚れや軽い錆が見られる。クリーニングして錆を落とす。可能な箇所にはスポット塗装を施し、防食とした。 再生/録音用の磁気ヘッド(下写真の左)は、磨耗劣化していた。 同社他機種の程度の良い磁気ヘッド(下写真の右)を探し、流用して交換。 TAPE 1/2ともピンチローラーが劣化により著しく硬化している。4個とも交換。一方、ゴムベルトは至って健全だった。これでデッキ部の物理修理は完了。 ベーシックなフルレンジスピーカーが搭載されていた。往年のバブルラジカセに搭載されていたような大口径のスピーカーは、この年台にはすっかり見かけなくなった。 主基板を外して点検すると、やはり半田付けの劣化が50箇所ほどあったので、これを補修。トランジスタやレギュレータなど、発熱の多い部品ほど半田付け劣化の発生が多い。 CDユニットも点検。 まったく問題なし。CDレンズや可動部をクリーニング。CD光ピックアップの型番は調査中、「Panasonic RXQ0633」または「同 RXQ0704」だ(2014/10/18追記)。 その他各部のクリーニング、組戻し、点検。TAPE1/2のアジマスと走行速度を調整。動作確認と修理後のエージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆