【湿気対策】工務店では教えてくれない床下防湿工事(8年経過報告)
2009年の暮れ頃に施工完了した床下防湿工事から8年。その経過を報告する。結論から言えば、現在もさらりとした足触りで、良好な状態が続いている。 さて、先日、既設の畳表の裏返しをしたので、併せて床の点検も実施した。 まずは、既設の畳を撤去した床板の状態だ。床板表面にカビ等は見当たらない。極めて劣化の少ない良好な状態だ。カビ臭さもほとんどない。床板を手で触ると幾分湿気を含んでいると感じるが、実用上の問題が無い程度だ。 次に床板固定用のネジを確認すると、錆を目視できるものが散見された。 錆びたねじを数本外して確認したところ、錆は表面(特にネジ頭)のみで、強度上、致命的な問題に至っているものはない。室内の湿気が畳を通して作用した結果の錆と推定する。人が生活している環境下にあることを考えれば、自然な経年劣化と判断される。 ネジはそのままでも良いが、折角の機会なので、ネジ頭の錆びているものを80本ほど交換した。 結露対策用に床下直下に設置(2010.7)した防湿シート(ポリエチレン製)も健全だ。同シート固定用のタッカー針表面は錆びているが、まだ十分に効いている。そのシートから透けて見える土間の防湿シートとプチプチにも問題は無いようだ。 外した床板(構造用合板)にも問題は無い。床板裏面に塗布した防カビ用の塗料にも、カビの発生や劣化等の問題は見られない。 今回の点検・確認で、過去に設置した土間と床下の防湿シートの有効性が改めて確認できた。(おわり)