～Anabatica 風に乗って～

優勝の裏で、、、

我がチームのNくんは主人が監督をしていた頃から一緒で
何故かいつも気になる存在。

↑の「気になる」＝出来ない子ほどかわいいと言う意味

練習は人一倍熱心なのだが、足回りの動きがもたついたり
うまくボールを蹴れないためレギュラーになれない。
ボール捌きが上手い子が多いためある意味目立つ存在だったりする。

いつもは15分から30分ほど交代で試合に入るのだが、
（アメリカは同じ子の交代が出し入れ自由で何度でもできる）
昨日の決勝戦は非常にタイトな試合だったため
一瞬の隙も許されず、彼は一度もフィールドに立つ事がなかった。
こんなことは彼にとっても始めての出来事で
プライドの高いNくんはかなりの屈辱感を味わったに違いない。

試合後の表彰式で彼の事が気になり、ずっと注意して見ていたのだが
喜ぶメンバーとは180度ムードが違い
うつむいたまま涙を浮かべている。

トロフィーを持って一人一人写真を撮ったが彼だけは嫌がった。
自分は優勝に貢献してないと言うのだ。

トロフィーをジグソーパズルにたとえ
決勝戦までのNくんの出場した試合もパズルの１ピースなんだと説明してみた。
決勝戦だけで勝ち取ったトロフィーじゃないんだと、、。

わかったようなわからないような、、複雑な表情を浮かべる。


補欠選手のモチベーションを上げていくのも
コーチやチームサポーターの大事な役割であると思う。

がんばれNくん！人より上達の速度が遅いだけで
始めた時と比べたらそうとう上手くなっている。
こんなことで負けないで欲しい。


※追記※
出し入れ自由なのは本当にいいと思います。
動きの悪い子を外に出し、どこが悪いかを教えた後
また試合に戻す事が出来る所がいいと思います。