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私の実家の壁には母が描いた油絵や、家族の写真などが
いろいろ沢山かかっている。 その中の一つに祖父から父へ贈られた額がある。 私が生まれた前後の頃に贈られたものらしい。 楷書で一字だけ、「心」と書かれている。 私は子供の頃から何気にその字を見て育った。 この字について、父から一度も説明を受けたことはない。 祖父も父に一度も説明した事がなかったらしい。 会社に入り、自分が大事だった20代。 子育てに一所懸命だった30代。 ほとんどこの字を思い出す事がなかった。 なのに40を超え、 なぜかこの歳になって、子供の頃何気に見ていたあの字が 頭によく浮かぶ。 人間、生きていく中で、何が大事なのか。 忙しいという字は「心を亡くす」と書くが、漢字は実によく出来ている。 いけない。いけない。 今の私の住まいに祖父が贈った額はないが 私も祖父にしっかり渡されていたのかもしれない、、、。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年03月26日 11時17分43秒
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