韓国の福祉事情
韓国に旅行された方は 街のどこかで こういった光景を見たことがあると思います。地下鉄の車両の中で 目が不自由と思われる方がザルを片手にスピーカーから音楽を鳴らしながら杖をついて ゆっくりと進んでいく人たち。人ごみの多い、ミョンドンやインサドンの通りで 脚が不自由な方が両手にサンダルをはめて 台車のような車付きの台に身体を乗せて這って進んでいく人たち(歌を歌いながら それをやっている方もいます)。私は初めて ミョンドンの人ごみに紛れながら 足を地べたに黒いゴムカバーで包んだ両足を引ずりながら這っていくオジサンを見たとき、胸が痛くて直視できなかったのを覚えてます。ザルのなかには 1,000ウォン市営が何枚か入っていました。1万ウォン札も見えました。ところが、それがダメなことに、いつも同じところで同じ方をみていると 見てて何とも思わなくなってしまうものなのですね。最初、この方達を見てて“なんで、国はこういう人たちの為に援助をしないのか?外国から来た 観光客の人たちが こういう人たちの姿をみて、この国をどういう風に見ると思ってるのか? なんで 殆どのみなさん(通りを歩く、韓国のみなさん)何の感心も見せずに歩いて通り過ぎていくのか??などなど の思いがいつも沸いてました。でも、あるときは外国の女性の方が もの悲しそうに その這っていくおじさんの姿を見つめてる姿も見ました。外国のおじさんが 1,000ウォン札をざるの中に 入れるのをみました。韓国の若い女性も男性も 何人か立ち止まって お金を入れるのを見ました。お母さんと一緒に手を引いて歩いている 小さな男の子と女の子が ビックリした顔をして そのおじさんを見ているのをみました(お母さんが 小銭を渡して その子がザルに入れてました)。そして今日、びっくりしました。インサドン通りを走って来る 大きな赤いカッコイイ バイク(ヨコに人が乗れるようなのが付いている、警察のバイクみたいなのがあるじゃないですか?)に 乗ってくるオジサンを よけました。バイクのヨコは荷台になっていて 車椅子が乗ってました。日に焼けてて 腕がたくましい感じ・・どっかでみたような顔なんだけどなー・・・・と 思い出していると、スグにわかりました。土・日に 通りで這っているオジサンだったのです。もちろん、両足がいつも見ている通りだったので わかりました。いつもの這っている姿と大きなバイクに乗っている姿と えらい差ですね・・。もしかしたら お金持ちの方? バイクだけスゴイ高そうなの乗ってるのかしら? もしお金があるんだったら あのように通りで這わなくてもいいんじゃないのかしら?・・・やっぱり、バイクだけ スゴイの乗ってるのかしら??わかりません、。生きるため?なのか、したたかなのか、それしか生活していく方法がない為なのか・・。でも いつかその様な光景が なくなるのが近ければいいなー、と思います。