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テーマ:徒然日記(23496)
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それは、今朝さくらの散歩に出かけた時の事。
今朝は、今日から夜勤の為、散歩は私が行きました。 普段は妻が行ってくれています。 その、散歩コースに畑があって、そこで作業しているおばあさんに呼び止められました。 その、おばあさんは大変犬好きで、さくらの事も会えば大変可愛がってくれていました。 私が、おばあさんに会うのがとても久しぶりで、いつも機嫌の良いおばあさんが、 私を呼びとめた時、何か不機嫌そうでした。 「何でしょうか?」ってそばに行って見ると、やはり何か機嫌が悪そう。 そして、開口一発、私の女房の悪口から始まりました。 「あんたのバカ女は、何で私(おばあさん)に挨拶しなくなったんだ!あんなに犬を 可愛がってあげたのに!!」 私は何の事かチンプンカンプン?? 「あの女(妻)は何で私を避けるんだ!!、私の姿が見えると逃げるじゃあないか!! まったく、よそ者は礼儀知らずだ!!」 聞くに耐えぬ悪態・・・。黙って聞いていた私も怒りがこみ上げてきて、その場を立ち去りました。 散歩を早々に切り上げ、妻にその事を話しました。 やはり、妻にも全く身に覚えが無く、かなり困惑していました。 妻は、出勤する時間でしたが、誤解を解く為におばあさんに誤ってくるって言いましたので、私も一緒に行きました。 そして、畑に行ったら、良くそこまで、言えたもんだなって思うくらい、妻に対する悪口、 いや、恨み節を連発しました。 妻も私も、誤解を解くために、一生懸命お詫びしましたが、一向に分かってもらえず・・・ 普段から、仕事に対し相当ストレスをため込んでいた妻は、その言われなき悪態に身を震わせながらも耐えていました。 私も怒り心頭ながら、なぜ、おばあさんが妻の事をそんな風に思ってしまったのか、 理由を聞き出しました。 それは、2~3ヶ月前に、妻が散歩中におばあさんに会って挨拶したら、さくらがおばあさん の足元にピョンって飛びつき、おばあさんがさくらの前足の脇に手を入れて抱き上げようと した時、「キャン」ってさくらが泣いたそうで、その時の妻の表情がおばあさんを責めている 様に見えて、それ以来避けるようになったという事でした。 私は、妻がそれくらいの事で、避ける様になるなんて思ってもいません。 おばあさんの恨み節は、ご本人の不満は全部妻のせい、今の世の中の不満も妻のせいだって言っている様にも思いました。 本当に妻が可愛そうでした。 それから30分以上、延々と悪口を聞いていました。もうこれ以上の妻への侮辱に耐えかねて 帰ってきてしまいました。 年寄りの僻み、頑固さに背筋が少し寒くなりました。 妻には、「あんなばあさん、まともじゃないんだ。気にするな」って言いましたが、 相当答えたみたいで、仕事を半日休んでしまいました。 仕事に対するストレスでかなり、まいっている上、今回の件で妻がとても心配になりました。 家に着くなり、妻は泣きじゃくりました。 「私は何もしていないのに・・・何で分かってくれないの?フジジロウにも迷惑かけてごめんなさい。」 私も涙がこぼれました。 妻は全然悪くない!!悪いのは、被害妄想いっぱいで、僻みのかたまりのばあさんだ!! 普段、妻は仕事も家事も一生懸命やっている。 仕事は歯科医の院長に毎日、「要領が悪い動作が遅い」と叱られながらも 毎晩8時頃まで遅くまでやっている。 それから、さくらの散歩、夕飯の支度を仕事でクタクタになった体で頑張っている。 一瞬、そんな妻に、悪態ついた年寄りの話をした自分を呪った。 俺が自分の胸におさめとけばよかった・・・ それでも妻は、頑張って午後から仕事に出かけました。 私は、妻に対する罪悪感でいっぱいでした。 妻が仕事に行ってから、仕事場に電話をかけ、妻にかわってもらいました。 「大丈夫か?仕事できるか?」 妻は「大丈夫。大丈夫」と繰り返しました。 そして、電話を切って、テーブルを見ると、便箋が出ていました。 何だろうって思い、便箋を開くと妻が退職願を書いていました。 それを、見た瞬間、全身の力が抜けました。 「俺が、俺が、妻を追い込んでしまった・・・」 もう、夜勤をする気力もなくなり、仕事を休んでしまいました。 こんな、理不尽な世の中を恨みます。 理不尽な隣人を恨みます。 妻を追い込んだ、自分自身・・・・恨みます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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