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ここでは、不眠症について、 Part2を 動物実験でB1欠乏症を人為的に作ったデータがあります。 B1を添加して自由に飼料を食べさせたネズミの群では、 あとで脳を解剖してみると、大脳や小脳に比べ間脳に もっともたくさんBが含まれていました。 一方、B1欠乏食で飼育したネズミの群では、 三週間くらいから欠乏食を食べる前に比べて 脳の中のB1の量が50%以下になりました。 そして、脳のビタミンB1の含有量は、 このころから急に減っていく傾向があります。 脳の変化としては、まず、 脳の前庭神経核にむくみが生じ、 それから髄鞘が破壊されました。 B1とカルシウムの両方が欠乏した育て方をすると、 脳の中の病変としてはシナプスが 変性してしまうことでした。
これらの症状にともなって、 アル中の典型的な症状である ウェルニッケ脳症が出てきます。 ふつうはこれらの症状は、 アル中患者に共通したもので、 言語障害、ひどい物忘れ、 場所や時間の見当がつかない、 作話症などの症状が現れてくるのです。
このときは、動物実験に使われた動物の脳では ビタミンB1欠乏が起こっているだけでなく、 脳の変性、また大量の乳酸が脳に蓄積されていきます。 現在のところ、動物実験ではアルコールを飲ませなくても ビタミンB1欠乏症をひどくするだけで ウェルニッケ脳症を作ることができます。 つまり、外食に多い高カロリー、 低ビタミンB1食を食べ続けるだけで、 精神障害を作ることができる、というわけです。 ここにアルコール中毒とは別の、ストレス時代の 現代人の精神異常の原因を見つけ出すことができます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年06月03日 01時02分30秒
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