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カテゴリ:千の風になって
事故から2週間。
この頃は、夜寝るのが辛い時期でした。 朝になったら「悪い夢だ」であってほしいと思う そんな思いが溢れてきて、寝付けない日がありました。 それは主人も同じ思いです。 ふと深夜布団に座っている姿を何度か見ました。 口には出さないですが、毎日何を話していたのでしょうか 私はこの時期に体調を崩しました。 咳が出て止まらないのです。 特に夜中はひどく、熟睡できません。 風邪かと思い病院に行くと、何と「喘息」の診断でした。 今まで喘息にはなったこともありませんでした。 喘息がこんなにしんどいのかが 初めてわかりました。 大樹も保育園の頃喘息になり入院をしたことがありました。 風邪をひくとすぐ気管支炎になりました。 それで3歳からスイミングスクールに行かせたほどです。 大樹が飲んでいた薬と同じものを処方されました。 幸い1週間ほどで楽になりました。 毎週水曜日の晩になると仕事を終えた 友人数人がお参りに来てくれます。 何を話していたのか全く覚えていません。 それぐらい日が経つのが早いでした。 慰めの言葉は特別になくても、大樹の遺影の前に 一緒にいてくれるだけで 私達は満足でした。 “淋しいことはないように”との配慮でしょう。 「このような時、何て話したらよいかわからないので」と人は言います。 でも寄り添う気持ちがあればどのような形でもいいのです。 人は動かなければ、相手に伝わらない。 ただ一緒に涙するだけでもいい。強く思いました。 2004.11.15 金沢車掌から運転士科へ入る前 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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