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カテゴリ:本の感想 作家別-た行
2冊目 2006年3月に中央教育審議会が小学校英語 必須化を提言して2010年前後で5~6年生に週一回の英語授業の開始という話を聞いてから9月の伊吹文明文部科学大臣(ものすっごっく省名がながいのに驚きました。文部科学省だとばっかりおもってました)の「小学校には英語はいらん」との爆弾発言で思いっきり水かけられた雰囲気ですがタイトルに惹かれて手にしたのがこの本です。でも買ったのは去年でしかも新大臣就任以前、なのに年が明けてから読み出す私って 件の大臣の意見は当時しっかり新聞読んだ訳でなく多分yahooのnewsでチラッとみただけだったのできちんと読まなければと探したらありました 文部科学省大臣会見概要 H18.9.29 http://www.mext.go.jp/b_menu/daijin/06100221.htm 頭っから否定ではなく現状ではその前にやらなきゃならないことがあるでしょうということですね。 では 本について 著者は同時通訳者のパイオニアとも言われ。私なんかは昔懐かしい百万人の英語で名前をしっかりインプットしていて英語もしくは英会話上達したい人たちにとってはあこがれの人といったイメージです。今は立教大の教授をされています。 内容は4章に分かれ第1~3章まで小学校での英語必須化は必要ないということに関して論文や現状が述べられ第4章で、著者の考える英語教育改革案でしめくくられています。私の稚拙な解釈では、まづ英語の幼児期の英語習得の幻想、小学校での英語必須化への反対の理由、必須となった場合の指導現場のお粗末さなど、そこでもっともっと時間をかけて討議の必要があり、現状で最短の英語教育の強化案は中学校での英語教育改革をとなえそれに応じた高校、大学の教育体制を組んでいく必要があるといった内容かと 難しい問題で簡単に決定できる問題ではないというのがよく分かりました。自分の意見や考え、望みを表現する力をもち、また相手の意見、考えもしっかりと聞き対応していく力を養うのが第一というのは同意見。その一方で英語学習に関して認識が少ない人が読んだら「じゃ英語って本当に中学校からスタートで学校の勉強さえしてたらいいのね。」と誤解してしまうのじゃないかとよけいな心配をいだいてしまいました。英語ばかりでなく言語の音の発音は幼児期の方が習得に苦労が少ないのは日々目の当たりにしているので。 まあ本書は小学校英語必須化に対して再検討を!ということに主眼がおかれているので、英語習得などは他の本を読みましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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