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カテゴリ:本の感想 作家別-ら行
ワンカ・チョコレートは世界一おいしいチョコレート。そのチョコレート工場を見学できる5枚のチケットを当てたのは、マイク、ベルーカ バイオレット、オーガスタス、そして、チャーリー。5人が足を踏み入れた工場の中は想像を絶する世界だった。 ロアルド・ダールの傑作児童文学。2005年映画化『チャーリーとチョコレート工場』 8冊目 映画が楽しかったのと児童書なので原書にチャレンジ。単語もさほど難しくなく、なにより簡潔、リズミカルな文章でとても読みやすかったです。映画の映像が読みすすむのに絶大に役立ったのは事実 工場に招待された子供達が退場となるたびにウンパルンパ達が歌う歌も脚韻がしっかりふまれた楽しい歌詞で、映画も多分このままの歌詞使ってたのかな~と興味がわいてきました。そういえばwowwowで今月また映画をやるようなので再度録画してチェックしてみよう。 チョコレート工場も想像力にあふれチョコレートの香りが充満してむせかえりそうな気分になるほどの描写。読後の感想はやっぱり映画のときと同じで "悪い事しない良い子というだけでいいのか?” とよけいな心配。年老いて家族もいない工場主のウォンカが必要としたのは 賢くて品種改良なんぞはじめそうな大人じゃなく 自分の製法をきちんと伝授して(ウンパルンパ達も護って) 変わらぬ製造をつづけていってくれる将来の後継者=素直な子供 やっぱり大人って良い子が好きなのね もちろん私も5人の子供の中ではチャーリーが一番好きだけど。 児童書ゆえかどうも教訓めいていてやけにひっかかる自分が自分で不思議です。 原作を読んで映画のできの良さ、特に工場内の映像がすごかったことに再度感心しました。チャーリーの家の様子や家族をいたわる気持ち、拾ったお金でチョコレートを買う時の葛藤などは原作の方が詳細で、ウォンカの父親に対するトラウマからラストの家族一緒の団らんを慈しむのは映画オリジナル。ラストの盛り上がりは映画の方が気に入りました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.03.03 23:50:22
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