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カテゴリ:新書
千年以上続く会社は、ここ日本にあった! 日本には創業100年を超える会社が、10万社以上ある。驚くことに、日本以外のアジアの国々ではほぼ例がない。なぜ日本にこれだけ老舗の企業が生き残ったのか? 大宅賞作家・野村進がめぐる、老舗企業の旅。 12冊目 新聞の日曜日の書評で紹介されていた本で読みたいな~と思って購入。新聞での書評の切り抜きはたまにするのですが、その切り抜きをいつの間にやらなくしてすっかり忘れ、たいがい購入には結びつかないのですがこのBlog書き始めたおかげで読書に対する意識があがりしっかり手に入れ読みました。 冒頭の紹介文でてっきり老舗=伝統工芸を護る世界で工芸や芸術関連の話が展開されるのかなと思っていたのですが100年以上の経営をつづけ古来の製品製造を護る一方で研究開発を行い最先端の技術を生み出している企業の紹介でした。創業100年以上の老舗企業が日本には10万以上あるそうで世界最長寿(1400年)の企業とみられているのは日本の建設会社(宮大工)だそうです。これほど老舗がひしめく国はヨーロッパ、アジア圏共に希有とのことで、それに対する作者の歴史的、社会的な見解も興味深かったのですが結論といったおしつけではなく自分の考えといったスタンスが読んでいてとても好感がもてました。 携帯に使われている”これがなければ携帯もただの箱”と言われる技術を提供している老舗企業のルポからはじまり、様々な企業の経営者の逸話や技術が語られていきます。あたりまえなことでしょうが技術開発はその時その時の社会情勢すなわち歴史の必要性の中研磨されて生み出されていくのだということがよく分かりました。 一方いかに良い形で(ありていに言えば幸福に)人、地球の未来を刻んでいくのかをつきつめて研究を重ね技術開発に発見に結びついていったという逸話もあり感心したり考え込んだりしてました。日本てすごい国なのねとなにげに嬉しくなりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.03.26 01:10:30
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