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カテゴリ:本の感想 作家別-さ行
番付=ランキング、花魁=銀幕の大スター、口上=コマーシャル、貸本屋=レンタルビデオショップ、元禄=バブル、損料屋=レンタルショップ、奉公人=ビジネスマン、富くじ=宝くじ、薬売り=セールスマン、火消し=消防、…意外や意外、現代ニッポンのルーツは江戸時代にあった。 28冊目 NHKのバラエテイ番組の内容を本にとりまとめたものです。残念な事に番組は未視聴です。 監修:杉浦日尚子 構成:深笛義也 となってます。 瓦版 = [今で言うなら] 大衆雑誌 浮世絵 = テレビ 髪飾り・煙草入れ=アクセサリー 等など といった見出しではじまり それぞれ説明がありますが とっても面白かったです。 時代劇も 番組数自体減って かつ見ることもなくなったので子供時代に見て思っていたことが随分と違っていたりそういう意味があるのかと興味をひかれました。 そもそも 最近時代物に興味をもちはじめたきっかけというのが 宮部みゆき作「ぼんくら」での長屋の仕組みや差配(さはい)の存在などでした。熱心にTV見てた訳じゃないですが 長屋でなんかあって引っ張ってこられるのはたいがい 大家さん と呼ばれていて差配(さはい) って言葉に記憶がなかったのです。 そんなんで へえ~ と思うことばかり 例えば「三行半(みくだりはん)」 男から女への離縁状だと おもいきや実際は妻が夫からもぎ取る 再婚許可証 だったとか 「あなた(妻)に罪はないが当方(夫)の勝手な事情で離婚します。そちら(妻の再婚先)の縁組みには一切感知しません」という趣旨のものだったそうです。 これがあれば妻はどこへでも嫁げるし、夫にとっては離婚時にかいてやらねばならない義務だそうです。 江戸は女性の数が少なく再婚先にことかかなかったとか。 また 江戸のリサイクル率は90%以上だとは知っていましたが、さらに興味を惹いたのが 「損料屋」(今で言うレンタルショップ) 質屋かとおもいきや 手ぬぐい一本からペット、人までなんでも借りられる店が重宝されたそうです。江戸は火事が多くてどうせ燃えてしまうなら必要な時に借りて必要なくなったら返してしまおう。という考えだったそうです。 全体的に 庶民、町民の生活を中心とした内容で 人生50年とはいっても 楽しそうな様子が伝わってきました。 「長屋の生活って」 と思いをめぐらすと きっと音や話はつつぬけ 今の感覚から言うとプライバシーのへったくれもなかったでしょうが、 余計な話はきこえない でも手助けを必要とする話には耳を貸すし お互い様の精神でそこそこの世話をやく といった こころのプライバシー 発達していたんじゃないかな~と 思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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