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カテゴリ:本の感想 作家別-な行
二年間の昏睡から目覚めた少女・両儀式が記憶喪失と引き換えに手に入れた、あらゆるモノの死を視ることのできる“直死の魔眼”。浮遊する幽霊の群れ。人の死を蒐集する螺旋建築…。この世の存在のすべてを“殺す”、式のナイフに映る数々の怪異。非日常の世界は、日常の世界と溶け合って存在している―。―あの伝説の同人小説の講談社ノベルス化が満を持して成就。 35・36冊目 プライベートの教え子の高校生からのお勧め。というかアニメ映画化7部作製作決定の記事に 私が「奈須きのこ」って面白い?と聞いた所、翌週持ってきて貸してくれました。 お返しにGO(金城 一紀著作)を貸し出し! 当初、同人誌として刊行、その後商業誌として刊行されたそうです。 魔術師だとか超常現象やら結界のかけ方や主人公の両義式の名前の由来など世界観の解説が くどくて各章で起こる事件の筋を追うのはおもしろいけれどしんどいとぼやいたところ、 「ここのサークルが製作するゲームや本と世界観を共有するから、はなっから読者が わかってるものとしている」との返答 それなら、解説のたぐいは斜め読みして物語だけを追うようにしようと決めて 読み進めるとほどよいミステリーが各章に盛り込まれていて楽に読み進めました。 まあ視点がころころ変わって誰が物語をかたってるのかわからなかったりとか 各章の時間軸がいったりきたりすることの必要性があるのか不明とか 伝奇小説という割にはあまりにぶっとんでるので現実感というか身に迫るものがないなど いろいろ量が多い割にはなんだかな~ともおもうのですが、 主題と言うか一番伝えたいことって ささいなことで殺人が実際に起きてしまう昨今ですが、 物事の一線を越えるか否かというのは 自分を大切に思ってくれる誰かの存在と 自分自身が悲しませたくない失いたくないという存在を忘れなければ その一線を越えずにいれるということじゃないかなと思いました。 それがストレートに(話は長いけど)伝わってくるのが好感持てました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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