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カテゴリ:コミック/アニメの話
本編がえ~そんなところで終わるのというか「書きたいこと書いたらもう気が済んだの~」と叫んでしまったエマの番外編2冊目! (まああのまま本編続いても社交界との軋轢などしんどい話読むよりいいかなとも思いますが。) 番外編では エマを除く主要登場人物達の日常であったり、その後や、過去の話など盛り だくさんですが 今回は私のお気に入りメルダース家のエピソートが多くてにんまり。 ドイツからの移住者で柔軟な実用主義というイメージがあって好きなんです。エマとウィリアムのことでも旦那様はイギリスの階級制度に対する懸念から奥様の方はロマンス大好きっていう点+二人の人となりをみつめて応援するという姿勢が良いんです。 第一話 エーリヒとテオ そんなメルダース夫妻の息子エーリヒとペットのリス テオの物語です。エーリヒは本編ではテオを助けてくれたエマのほっぺたにお礼のキスをかますという将来が実に楽しみな可愛いおぼっちゃまでリスのテオをとっても可愛がっていますが、ピクニックにでかけたさいうっかりテオが逃げ出してしまい森のなかで夜をあかすこととなります。そのテオの視点から描かれる森の様子 圧巻で圧倒されます。画力には定評のある(人物は同じにみえますが)人ですが本当に森の香りがしてくるような迫力でそこを思うまま駆け抜け廻るテオにもうエーリヒの元に戻らないんじゃないかと一抹の不安さえ覚えるほどでした。 第二話 歌の翼に乗せて 第一話で無事テオがもどってきたエーリヒの両親(表紙のお二人) お色気担当のドロテアさんと強面だけど奥様にぞっこんのヴィルヘルムの朝のひとときのお話。毎回ナイスボディをご披露してくれださるドロテアさん。 トップレスでも”いまさらですよ”状態で二人で出会った時の話が語られていきます。 ここではひたすら手、指の関節、髪の生え際などが丹念に描かれていて 「あ~もう好きな構図をおもうまま描いてるんだな~」としみじみ 台詞のないコマが延々続くのですが、そこには二人が紡いできた愛情がにじみでています。 第三話 友情 なんとウィリアムとハキム(インドの王子)の出会いの話です。 8~10歳位なんでしょうか。こんな小さな時からの知り合いというか幼なじみなんですね。 彼らは!ウィリアムは弟のコリンそっくり、ハキムは~可愛いすぎます。 多分乳母に抱かさってのご登場。ウィリアムから王子へのプレゼントはテニスラケット。 執事のスティーブンスからのアドバイスだそうです。 「一緒にあそべるものにしたら」という素晴らしい助言!グッジョブ 彼は執事の鏡ですよね。余計なこと言わずに助言を求められたら的確ながらひかえめな助言がでる。登場シーンは少ないのですが好きなキャラです。 さて、言葉が通じないながらもテニスに興じる二人を眺めている父親同士の、国と国との交流がどのように形となっていくのかという会話は実に奥深いです。 そして無心にテニスをする幼い二人の姿から父親同士の会話であがった対等な友人関係を育て、そのまま持ち続けていることが成人した二人の姿に重なっていきます。 第四話 ふたりでお買い物 エマがメルダース家で働くきっかけとなったメイドの ポリーと同じくメイドでクールビューティのアルマのウィンドーショッピングのお話。 この当時ガラスの普及が始まり文字通りウインドーショッピングを楽しめるようになったそうです。 なるほどガラス窓がなければ商品を外側から眺めることできませんものね。 お屋敷の用事で街にでることになった二人に他の使用人の面々が色々お買い物を頼みます。事件があるわけでもなく買い物に疲れたらお茶をしたりと淡々とした話ですが、当時のイギリスのお店の様子が描かれていて興味深かったです。 第5話 三人の歌手 いきなり「誰ですかあなたたちは」と目が点になってしまいましたが、ウィリアムとエレノアが観にいったオペラの出演者たちのお話。 前作でもちょこっとしか出てない登場人物達に焦点をあてていて、「そう誰もが自分の人生の主役だよね」とお気に入りのキャラの小話に読みいりましたが、そっちにきたか~と 前・後編にわかれていてこの作品一作でも十分話が通ります。駆け出しのオペラ歌手の青年と先輩にあたるディーバと共演者との三角関係。せつない結末ですが爽やかです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.10.26 15:31:23
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