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カテゴリ:本の感想 作家別-な行
禁酒法時代、ニューヨーク。裏組織“カモッラ”は重要な儀式を数日後に控えていた。泥棒カップルはグランド・セントラル・ステーションに着いたばかりだった。マフィアの三兄弟はちょっとした問題を抱えていた。チンピラの少年は思い通りにならない現実にムカついていた。職務に忠実な警部補はそんな彼らを疎ましく思っていた。そして、錬金術師の野望は200年を経て、未だついえる事はなかった。彼らはまだ、互いに関わりの無い者同士であった。このマンハッタンに“不死の酒”が蘇るまでは?。第9回電撃ゲーム小説大賞金賞受賞作。 48冊目 wowwowで放送されていたアニメの原作小説です。 baccano とは すなわち ”ばか騒ぎ”の意味 (そのはず) アニメの方はそのタイトルにふさわしく 時間系列もめちゃくちゃで さらに 登場人物もめちゃくちゃ多く キャストが 吉野裕行 、 宮本充 、小野坂昌也 、あおきさやか 小林沙苗、 有本欽隆 、 子安武人、 三宅健太 、山口勝平 藤原啓治(すごいはまり役)、楠大典 、速水奨 若本規夫(御大~)、神奈延年、千葉進歩 菅生隆之 、成田 剣、伊藤静、森田成一 もうやめます息が続かない。 同じシーンを登場人物を変えての視点から別の回でみせたりと 結構好みの別れる作品でしたが格好良いキャラクターデザイン、お洒落な音楽と スタイリッシュな映像で 私は好きでした。 そして手をのばしたのがシリーズの一作目です。 作品はかなりでていて アニメの方は 多分2~3冊分をまぜてミキサーにかけて 13分割(13話)したのでは ないでしょうか 原作の方は 時間系列はちゃめちゃということはないですが、 それぞれの登場人物のお話がテンポ良く 細切れにでてきます。 そしてでてくる登場人物ぶつぶつ み~んな実に魅力的です。 いわゆるキャラがたつ 作品です。 単純なので 惚れ込むキャラの存在が重要なんです。 時は 禁酒法時代 ”カモッラ” マフィアのような組織ですがナポリを発祥とする組織 なぞと冒頭からわくわくするような うんちくが 拳銃とか犯罪組織など かけらもかかわりたくは ないですが フィクションで 目にするにはとってもおいしい素材ですね。 大好きです。 そして はるか昔 錬金術師達が悪魔を召還して得た「不死の酒」の存在、 その時 その場所で不死を得た物達の確執 覆面ならぬコスプレ強盗にいそしむ 人がいいけど思考的にどっかネジ抜けているでしょうといいたい泥棒カップル、 そのカップルを追いかける(ふり?)するFBI 箸にも棒にも掛からない街のチンピラ達 組織の幹部に昇格を許された若衆と その儀式にたちあう 組織の面々 様々な人々が様々な場所でつむいでいく 群像物語 どたばたしながら それがひとつの場所に 収束にむかいます。 それも笑いとともに(結構血生くさいのですが) 気楽に読む作品としてはずいぶん楽しめました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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