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テーマ:DVD映画鑑賞(14150)
カテゴリ:映画・ドラマの感想
潜入捜査官としてマフィアの一員になったヤンと、マフィアの指令で警官となったラウ。ふたりの壮絶な運命を描くシリーズ完結編。第1作のラストでヤンが死んだ後から、物語は始まる。 マフィアとしての過去と決別したいラウが、警察内に潜んでいると思われる他のマフィアを探すうち、エリート警官のヨンと中国本土の武器商人の関係を怪しむ。 男たちの悲劇と衝撃シーンが相乗効果を上げた前2作とはうって変わり、今回はラウの心理ドラマに重点が置かれている。彼が向き合う現実とともに、前作で描かれなかったヤンの行動、ヤンの精神科医とラウのドラマ、さらにラウの幻想などが絡む重層的な展開だ。第1作で晴れわたっていた屋上が、どんよりとした曇天の下で再登場するなど、全体に陰鬱なムードで覆われ、アンディ・ラウの熱演とともに訪れる結末は今回も悲痛。前2作から過剰な期待を持って観ると物足りない部分があるかもしれないが、3部作全体を、この10年の香港の変化とだぶらせると、感慨もひとしお! いかな中国(香港)映画でもさすがに三作全部トーンを保つことはできなかったのかな~と感想書く側もトーンダウンしているうちに三日も過ぎてました。 ヤンが死んでからひたすら自分と同じマフィアから警察に送り込まれた潜入者のあぶりだしにやっきとなり次第に精神を崩壊させていくラウの姿と ヤンが生きていた過去へと時間軸が前後するばかりでなく、 その過去の場に今のラウ自身が現れるといったややこしい構成 わかりづらくはないけれど、シリーズ初登場のエリート警官や 中国本土からの武器商人のボスなども登場し、 しまいには”ながら族”してしまったのは最初の時と同じ しかし、ラスト近くなるとインファナル・アフェア→無限道 終わりのなき煉獄の意味がしみじみと伝わって、 最後まできっちりと描きたかったからこの作品が作られたんだと納得がいきます。 1・2作とどうみたってラウよりトニー・レオン演じる ヤンの方がはるかに悲惨じゃないかとかんじていたものが 生前の 心を許せる人たちとの邂逅が映し出され 少しは癒されていくのを感じます。 1,2と観てしまったら、やっぱり完結編まではみたほうがいいかも 「インファナル・アフェア 無限道」 このタイトルの意味がしみじみと胸に刻み込まれます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 公式サイトより 一 無時間:時間が止まることなく続き、 日夜を通して罪の償いすることになる。 二 空無間:受刑の空間が果てることなく続き、 誰かを身代わりにすることもできず、 一人で罪の償いをすることになる。 三 罪器無間:刑罰の器具が果てしなくあり、 様々な敬具による刑罰を 受け続けることになる。 四 平等無間:男女の別、また前世と今世の別に関わらず、 同様に自分の“業”による刑罰を受けることになる。 五 生死無間:死後も刑罰を受け続けなければならず、 永遠に終わることのない苦痛を 永遠に受け続けることになる。 頭2句は「涅槃経第十九」からの引用、後ろの3句は脚本家が付け加えた解説だ。そこにある「阿」と「鼻」はそれぞれ「無」と「間」に対応しており、八大地獄(註二)の中でも最下層にあり、最も苦しいと言われる「阿鼻地獄」、別名「無間地獄」のことを指している。「阿鼻」とは原語を漢訳したもので、「永遠に助からない」という意味。つまり、一旦この地獄に入れば助かることはなく、永遠に終わりのない厳しい苦難を受け続けることになるのだ。前述の“業”とは、人間一人一人が行う全ての事であり、それが正しくとも、また間違っていようとも、必ず“報い”が返ってくるという意味だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.02.08 17:48:12
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