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Lake Moraine ~Book Cafe~

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2008.05.21
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好評『エマ』シリーズ、最終巻! 19世紀末・
英国、ヴィクトリア朝の空気を漫画で再現する『エマ』。
本篇~番外篇と続いてきた今シリーズも、いよいよ最終巻!
[収録内容]
・エマとウィリアム、自転車に乗る
・アデーレとマリア、雪夜の物語
・アーサー、イートン校スクールライフ
・エマ4コマ
・(描き下ろし)エレノアの後日談6ページ
・最終話、全3幕

とうとう最終巻(泣)
てっきり番外編のまま、本編となるエマとウィリアムの話は
ないんじゃないかと思い込んでましたが
きっちりじっくりお話が展開していきました。
 階級(クラス)における軋轢や嘲笑なんかも
あったであろうことを 心地よいくらいカットして
登場人物の姿から様々なことがにじんできます。

一話目) 自転車
エマとウィリアムが自転車に乗る話
この当時は高価でそうそう手に入らなかったであろう
自転車の疾走感と高揚感あふれる描写に
二人の絆の深さとそれを形にしていこうとする(結婚)
覚悟といったものも感じられます。
 ウィリアムを送りだした後に、泥だらけになった
自転車を手際良くきれいにしていくエマの姿に
最終話ででハキムも触れた 彼女の変わらぬ謙虚さが
にじみ胸が熱くなりました。

二話目) アデーレの幸せ
エマが身をよせていたメルダース家のメイド長(?)
アデーレのお話 
お屋敷につとめる使用人って当時は結婚したら仕事
つづけるものではなかったのでしょうか?
単なる疑問です。たしかバトラーって独身でしたね。
これって日本の大店の使用人もおなじですね。

アデーレは結婚か仕事かというより
自分が”生きた”と思える人生を歩みたいと
考えている。 この話はエンデイングの
エマとの会話の一言に凝縮されていました。
一見 水と油のようなマリアとの
相性も興味深かったです。

三話目) 規律
ジョーンズ家の次男坊 アーサーの物語
作者はきっとパブリックスクールでの
生活を描きたかったに違いないです。

四話目) 後日
ウィリアムのつかの間の婚約者エレノアの
その後 新しい出会いと幸せの予感 
良かったです。

5話目) いつまでも愉しき日々
脇をかためる魅力的な登場人物たちの
日常の日々が4コマで
それぞれの人柄というかエピソードが
実に面白いです。

6話目~最終話 新しい時代
クライマックスは二人の結婚式
成長したウィリアムの妹弟や
メルダース家の子供達の姿で
結婚に至るまでの年月がうかがえます。

そしてエマのまぶしく輝かんばかりの
花嫁姿 本当に綺麗で
その姿を見るだけで目頭が熱くなりました。
話の展開で涙があふれてくるというのは
よくありますが、
画一枚で感情の波がおしよせるというのは
なかなかないことで、
いまさらながらに作者 森薫の
画力、絵の美しさに感嘆しました。

結婚式の様子も丁寧に描かれ
それぞれのお気に入りの人物達の姿も
みつけることができるのが
とても嬉しかったです。









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最終更新日  2008.09.20 01:09:07
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