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2009.12.23
テーマ：DVD映画鑑賞(14144)
カテゴリ：映画・ドラマの感想
「ウォーターボーイズ」の矢口史靖が監督
TVドラマ・映画化と話題沸騰の 「のだめカンタービレ」の主役 ”のだめ”を演じている 上野樹里主演の学園ミュージックコメディ 脇も個性豊かな芸達者をそろえ からからと笑い 時にはらはらし、 心ほかほかあたたまる素敵な作品でした。 何事も長続きせず のんびりたらたら楽ちん好きの主人公が 多少の罪悪感と夏休みの補習をさぼれるという ちゃっかりとした理由で吹奏楽部のピンチヒッターに 応募して そこで”ジャズ”の楽しさを知り 仲間とともに紆余曲折を経て 演奏会(コンテスト？)で腕前披露  予定調和の物語りながら 観るものをあきさせない小技が随所に 散りばめられています。 夏休み中、練習や一緒に野球観戦楽しむほど 親しくなったはずの仲間と ピンチヒッターという接点もなくなり、 再開した２学期に 知り合い未満の挨拶を交わすシーンは ”スタンバイ・ミー”の切ない後半を 主人公が吹奏楽部の助っ人をお役御免となりながら ジャズの楽しさが忘れられず 川縁で サックスを奏でていると 薮の向こうから ”If you buit it, he will come” という声 ではなく 心弾む”リズム”が それは 彼女を”ジャズ”の世界に 引込んだ張本人の男子学生が川岸の向こうで 奏でていた音色 ここは ケヴィン・コスナー主演の”フィールド・オブ・ドリームス” へのオマージュとして楽しめました。 舞台を東北の高校にし 夏は 泥まみれのセーラ服の汚れを落とすより先に ルーズソックスを降り洗い 冬は嬉し懐かし雪合戦といった 楽しくまばゆい女子高生ライフを 朴訥な東北なまりのオブラートに包んで 軽妙に描かれています。 この映画の後の のだめカンタービレの主役抜擢も うなづける上野樹里のはっちゃけた演技 彼女は 与えられた役を「ぱくっ」と 食べて ものの見事に自分のものとしています。 脇を固める仲間も個性派ぞろい たった数回の大河ドラマ”風林火山”の出演で お茶の間の話題をさらった貫地谷しほりは 惚れっぽいサックス担当 大きな動きはなくても画面の中で 輝き目が離せませんでした。 マイペースのドラムス担当に豊島由佳梨 のんびりしながらまっすぐゆらぎのない姿に 味わい深さがにじんでいました。 はみ出しっこで内向的ながら 音楽に向かう姿は一途そのもの トランペット担当の本仮屋ユイカ 気弱そうななかでも バンドのメンバーの中で 随一の辛抱強さ、頑固さが印象的でした。  {スウィングガールズ スペシャルエディション} ～ストーリー～ 東北の片田舎の高校。夏休み返上で補習を受けている女子生徒たちが、サボりの口実としてビックバンドを始める。当然のごとくやる気はゼロでサボる気満々。しかし、楽器からすこしずつ音がでてくるにつれジャズの魅力にひきこまれ、ついには自分達だけでバンド結成を決意・・・とはいえ楽器はないし、お金もない。バイトをすれば大失敗。なんとか楽器を手に入れて、いざ練習。と思いきや、今度は練習場所もなく、ついにはバンド解散の危機。しかし、音楽への熱い思いがはちゃめちゃパワーとあいまって、紆余曲折を吹き飛ばす・・・。  お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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