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テーマ:気になるテレビ番組(2918)
カテゴリ:映画・ドラマの感想
「世にも奇妙な物語」 秋のスペシャル版を見ました。
豪華有名作家の作品を原作にとのことでとっても楽しみにして いましたが、それぞれの感想は: 第一話【京極夏彦『厭な扉』×江口洋介】 ~家族も仕事も生きる希望も何もかもなくしたホームレスの前に現れた謎の中年紳士。“ある扉を開ければ永遠の幸福が待っている”というが、そこは…。~ ホームレスに江口洋介というキャステイングがびっくりでしたが よれよれホームレス姿でも格好いいのがさすがでした。 この人って 通常男前度二割増になるはずの制服とかスーツより パーカーにジーンズといった ラフな格好の方がばっちり! (戦国自衛隊1549で 制服姿がいっちばん似合わなかった) でも お話の方は 永遠の幸福を手に入れるためのするべきところの場面で あのシルエットをみせてしまっては、その後の展開がみえみえで 期待ほどには正直おもしろくなかったのが残念でした。 第二話 【万城目学『はじめの一歩』×大野智】 “奇妙”のファンだいう万城目学が今回、特別に書き下ろしてくれた注目の一作! 何事も慎重すぎて行動力に欠けるサラリーマンがデート中、ちょっと変わった神さまに出くわして、“願いをひとつ叶えてやろう”と言われるが…。 楽しくにんやりする万城目ワールド全開♪ 現れた神様が伊東四朗と遠藤憲一というのが なんとも素晴らしい! うさんくささと危なっかしさあふれる神様達でしたが やることは しっかりやってくれて でも導きだした結果は 「人の努力」と認めてくれたところがとても後味が良かったです。 第三話【朱川湊人『栞の恋』×堀北真希】 一冊の本に挟まれた栞が取り持つ不思議で切ない恋の行方は…。 今回の5人の作家のなかで唯一知らない方の作品でしたが 目頭があつくなってきました。古本屋の本にはさまれた栞が はぐくんでいく淡い恋物語 ふわふわ恋に恋して想像をふくらませる 少女から 栞に託された真摯な想いをかみしめる一人の女性までを 堀北真希が好演していました。 古本屋の主人の岸部一徳、、、、そうかサリーか、、、 第四話【東野圭吾『殺意取扱説明書』×玉木宏】 人知れず殺意を実行に移せる説明書を手に入れたサラリーマンがとった行動は…。 話のひねり、演出、キャスティング これが一番出色だったのではないかと 「殺意取扱説明書」、このトリセツさえ 手にすることがなかったら 主人公もあんな目にあわずにすんだのでしょうが あのトリセツを 手に取ってくれたからこそ あんな面白い殺意実行の考察課程を 楽しむことができたのね~と まさにプラックなユーモア満載でした。 第五話【宮部みゆき『燔祭』×広末涼子】 念力で火を起こす特殊能力を持った女と最愛の妹を殺された男。復讐という名の秘密でつながる2人だったが、その行く手には…。 宮部作品をやるのはしってましたが、 まさかそれが「クロスファイア」の前日談の「燔祭」だとはびっくりしました。 5作品の中で唯一原作を読んでいてOPを見て 期待をふくらませましたが 妹を殺された兄に香川照之でっ 「年をとりすぎていないか?」と嫌な予感が芽生え 念力放火能力(パイロキネシス)をもつ青木淳子が広末涼子ってところで めまいがして 脚本のまずさにとどめをさされました 原作はたしかに短編ですが この話はオムニバスでおさまるような話じゃない 妹を未成年者に殺され その犯人は英雄きどりでマスコミに露出し そして陰では同じ犯罪を繰り返している そんな中憎しみをつのらせて生きている青年と 発火という忌まわしい能力をかかえたやりばのない人生で その力を”青年のため”に使える機会をえることができると 寄り添ってくる女性との出会いと すれ違いの物語なのに、、、 そこまでにいたる情念とか圧縮された緊迫感とかが まるっきりなくて とっても残念でした。 なんで宮部作品でこれ使ったのかな~ 「名もなき毒」のおっそろし”困ったちゃん”の エピソードでもひっぱりだしたほうが 奇妙な物語に ふさわしかった気がしました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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