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テーマ:DVD映画鑑賞(14144)
カテゴリ:映画・ドラマの感想
1970年代から90年代にかけて、
「アメリカ空軍パイロットでカメハメハ大王やエリザベス女王の親類」と名乗り結婚話を交際女性に持ちかけ、 約1億円を騙し取った実在の結婚詐欺師で自称を「ジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐」と 名乗った実在の日本人を堺雅人が熱演! とはいえ 実にたんたんとしていて ユーモラスでどっか抜けていて 切なさも織り混じったクヒオ大佐でした。 予告編をみて 松雪泰子、満島ひかり、中村優子 と美女3人を 華麗に口八丁手八丁で おもしろおかしくだまくらかすんだろうと 期待してたのですが なにかしら お話はスローペースですすみ 結婚詐欺師の手練手管をコメディタッチで 描くのだろうという予想は思いっきりはずれました。 テンポはあまり良くないのですが クヒオ大佐のお決まりのくどきのテクニックには爆笑し ターゲットの訳のわからない幅の広さには頭を悩まし (小さな弁当屋の女社長、博物館の学芸員、 銀座のNo1ホステス) だましている相手の弟に あっさり正体見抜かれて おたつく姿には爆笑でした。 堺さんのエセ外国人振りはさすが秀逸で 人をだます卑しさよりも 虚言をつかなきゃ生きてこれなかった 生い立ちをなにげに匂わせ どっか信じてあげたい真摯さがにじみ お弁当屋の松雪さんは クヒオが奏でる ゴージャスなお話に夢見てるんじゃなく クヒオ自身がすごく好きだというのを 体全身で表していてすごく良かったです。 さらに特筆すべきは 松雪さんの弟役をやった 新井 浩文さん! 名前は知ってたんですが~ クヒオのエセ英語をあっさり看破して 姉からだましとった金を クヒオを脅して 「姉ちゃんからとった金は 俺の金」と豪語する ろくでなしながら、どこかしら頼りがいがある 面白い役どころを堪能できました。 とりあえす 「アナタ このおシゴト キライデショ?!」と 片言の日本語で話しかけてくる男には注意しましょ
【内容情報】(「BOOK」データベースより) 「ワタシト婚約スルト結納金ガ米軍カラ五千万円出マス。結婚スルト英国王室カラ五億円ノ結納金ガ支給サレマス」。荒唐無稽な口上とパイロットの扮装で次々と女性たちを騙し、推定一億円を貢がせた稀代の結婚詐欺師・クヒオ大佐。女たちはなぜ騙されたのか?その驚愕の手口とは?実際に起きた可笑しくも哀しい事件の裏側を描く衝撃作。
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