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カテゴリ:本の感想 作家別-か行
こちらも新聞の書評欄にのっていたのを
きっかけに図書館より借りました。 とても惹かれたのが ~はじめて雑誌に感想文を書いた時の決意~ 書評、感想文、ブックレビュー、新刊紹介、呼び方はなんでも いいけれど、水を読んで何か書く仕事がきたら、 この先ぜったいに私は断らない。 ぜんぶ、ぜんぶ引き受けよう。 そうしないと、私は作家になれないし、 作家でい続けることもできない。 かなり悲壮な、硬い決意だった。 これはあとがきに書かれたことですが そんな決意をされた 角田さんが紹介される本への まなざしは とてもやさしいです。 と 同時に とても真摯で 読み終わって満足いかないと (特に単行本の時) 「失敗した~ お金返して~」と 心の内で 叫んでしまう私には 以下の言葉を しっかり噛み締めなければとおもいました。 ~ 面白いと思えない本でも「つまらない」と決めつけない 人と同じ 百人いれば、百個の個性があり、百通りの顔がある つまらない本は中身がつまらないのではなく 相性が悪いか、こちらの狭小な好みに外れるか どちらかなだけだ。 そうして時間が経ってみれば会わないと思っていた相手と ひょんなことからものすごく近しくなる場合もあるし、 こちらの好みが変わることもある。 つまらない、と片付けてしまうのは (書いた人間にではなく)書かれ、すでに存在している 本に対して、失礼である。 ~
【内容情報】(「BOOK」データベースより) まるごと物語にのみこまれることの至福。すべての本とすべての本を必要とする人へのラブレター。 【目次】(「BOOK」データベースより) 1 本のある世界でよかった(交際履歴/美の信仰者─川端康成/強い小説─太宰治『斜陽』 ほか)/2 読書の部屋1─2003~2006(日常に溶けこんだ万華鏡世界/増殖した「我」がゆがむとき/においのゆたかな、うつくしい小説 ほか)/3 読書の部屋2─2007~2009(強くて開いている小説と明晰を超えた言葉/生きることはかくも理不尽である/人が死んでも生き残る「家」の力 ほか) 【著者情報】(「BOOK」データベースより) 角田光代(カクタミツヨ) 1967年生まれ。90年『幸福な遊戯』で海燕新人文学賞、96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、98年『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞、99年『キッドナップ・ツアー』で路傍の石文学賞。2003年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で直木賞、06年「ロック母」で川端康成文学賞、07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞を受賞 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.12.07 23:50:32
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