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カテゴリ:本の感想 作家別-さ行
旭川出身、そして自分と同じ市内に居をかまえている
小路幸也氏のカレンダーボーイを読みました。 48歳の男二人、 同郷の幼なじみで数十年後の再会した時には 同じ大学の同僚?(事務局長と大学教授)の親友同士 ある日目が覚めたら心は48歳のまま 体と自分をとりまく世界は 小学校5年生の野原をかけまわった 懐かしい時へ それも男二人そろいもそろって同時に! 「これは何かの符号だ」と48歳の頭脳をもった わんぱく坊主ふたりが 昭和43年に起こったあの”大事件”にからんだ 当時の可愛いクラスメート一家の悲劇を 防ぐべく奮闘するお話! 一種のタイムスリップものですが 主人公二人は就寝することによって 現在の世界と過去の世界を一日ごとに 行き来するので 自分たちが過去の世界で 本来起きていなかったことをするたびに 現在の自分たちの身辺が少しずつ 変化していくのを目の当たりにし ”歴史を変える”という自分たちがやろうと していることに対する報いに おののき悩みながらも 二人の同級生だった女の子一家を 救い出す決意を固めていきます。 DSもパソコンもなく 子どもの遊びといったら外で跳ね回ること 今と比べるべくもなく みんな貧しいながら ただがむしゃらに日々を過ごし 今 がんばれば がんばった分の幸せを自分で掴めると 心底 信じることのできた昭和時代 大人のファンタジーのなかに のびのぼとした古き良き子ども時代が キラキラと輝いていて せつなさあふれる作品でした。
内容(「BOOK」データベースより) ある朝目が覚めたら、小学五年生に逆戻り!?社会人としてそれなりの地位を築いてきた二人の男が、眠りについて目が覚めるごとに現在と過去を行き来するようになってしまう。二人は過去を変えることで、ある人を救うことができると気づく。あたたかな切なさに満ちた物語。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 小路 幸也 1961年北海道生まれ。『空を見上げる古い歌を口ずさむ』で第29回メフィスト賞を受賞し、デビュー お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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