湖の彼岸　－向こう岸の街、水面に映った社会、二重写しの自分－

（オープニング曲にもつまってる義理と人情の世界が最高・最悪（笑））


「わたしだって気心が知れてますし

「だったらなんにももんだいないじゃないの
いっしょになればいいじゃない
わたしはね・・・ご両親もほめて
おかさんのことほめて
婿養子になればいいじゃないって
べんちゃんの腕もふるえて
一人前の板前になれる

「けどわたしには岡倉の親方にご恩がありますし

「けどね、わたしだってべんちゃんにいてほしいけど
ばかいうんじゃないの
べんちゃんはね
いまりっぱなご主人になれる
素敵な家族ができるチャンスなのよ！
よっぽどべんちゃんにほれてないかぎり
べんちゃんに嫁にきてくれるひとなんていないの！
わたし・・・べんちゃんがかわいいの
だけどさかだちしたって岡さんにはかなわない
わたしはねべんちゃんに幸せになって欲しい
いまがべんちゃんの人生決める一番大切な時なんだからね。



「よかったよ
これでかたの荷が下りた

「よくけっしんしてくれたわね
べんちゃんはご恩があるからって
ずっと遠慮してくれてたんです
ご主人もべんちゃんのことかんがえてたのよ

「おめでとう。べんちゃん
幸せになってね
いつ、京都に行くの？

「明日わたしが京都に行きましょう
親代わりの責任としてこりゃ
ほっとけはおけませんからね

「そうすれば、わたしたちの心も届きます

「実家よりもはるかに格も値段も高い旅館なんだって


事件発生


「べんちゃんまさか・・・・！
ながこのためを考えてそうしてたの！
ながこに岡倉つがせる道理がないでしょ！



「ながこが変なこと言うからそうなったの
ながこに岡倉をひきつぐ能力があるはずないでしょ
今、べんちゃんがいなくなったら大変なことになるわよ

「免許取ってちゃんと働きます。きっと一人前になって
お父さんの老後が楽になるようにしますよ

「わかった。お父さんから継いだ店なんだから

「わたしは誰にも面倒を見てもらおうとは思わないから
それだけは
覚えておいてくれ



「自分の頭の蠅も追えないのに
人のことを考えた私が馬鹿だったのね！！


事件発生


「岡倉つぐってどういうことでっすの？
岡倉の娘なんてもらった覚えはありません！
うちの女房がそんなことよういえまんな
考え違いもいいところですわ！
岡倉をつぐ嫁なんて誰がもらいますかいな！


来週予告

「○○さんと○○さんも
仲良くやってよ・・・