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湖の彼岸 -向こう岸の街、水面に映った社会、二重写しの自分-

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2006年07月19日
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カテゴリ:政治・社会学文献
by Soeya Yoshihide



多様な改憲論が、かつての右から左におよぶイデオロギー的ひろがりの中で様々に提起される時、戦後日本の外交論は、吉田路線のねじれを正す第三の道へと足を踏み入れることになる。それこそ「普通の国」論の正常な姿であり、そこにおいてはじめて、戦後日本外交を悩ませてきた「二重アイデンティティー」を解消する展望が開けると思うのである。


二重アイデンティティー

戦後日本の平和主義者は、日米安保関係を、憲法9条をないがしろにし「平和国家日本」の主体性を損なうものとして批判した。他方、伝統的国家主義者は、憲法9条と片務的な日米安保関係が、伝統的主権国家「大国日本」としての日本の主体性を損なうことを問題にした。このことは、中庸の吉田路線を軸に、戦後日本のナショナリズムが左右に分裂したことを示していた。


逆噴射改憲論

今日日本で優勢な改憲論は、憲法の成立過程や9条に対する不満の裏返しであるものが多い。それは、あたかも、顔と体が憲法制定の1946年を起点とした過去を向き、そこにぶつける不満の勢いで、未来に背を向けたままあとずさりしつつ前進している「逆噴射改憲論」の様相を呈している。







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最終更新日  2007年01月10日 00時24分14秒
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