カテゴリ:インテリア
4月23日(日)午後 星ヶ丘でマンションリフォーム打ち合わせ
帰宅は21時。疲れた。 また休み無し。 今回のお客様はマンションの室内にミャンマーチークのムクのフローリングを張りたいというご要望。ムク材を使いたいと指定されるお客様の場合いつも緊張して接することになります。 ムク材というのは表面から中身まで本物の木だと言う意味です。現在日本で一般に使われている床材はほとんどベニヤの上に薄い本物の木が張ってある「合板フローリング」とか「カラーフロアー」と呼ばれるものです。 このマンションは高級グレードですが、それでも標準仕様は一般の合板フローリングで、メンテナンスや見映え、表面の耐久性を考えると、販売する側はどうしてもクレームの出にくい「製品」を選択せざるを得ません。 ムクのフローリングを指定されて慌てるのは、本物の木の扱い方が分かってなくて要望される方がおみえになるためです。 本物の木はいくら乾燥してあってもやはり湿気を吸えばふくらみ、乾燥すれば縮みます。それはフローリングの溝が広がってゴミが溜まったり、フローリングが反ったりする現象として現れます。 表面をウレタン塗装すればキズが付き難くなりますが、それでは合板フローリングと見た目が変わらなくなってしまうのでムクのフローリングの場合オイル仕上げをお望みになられる方が多いのですが、当然キズだらけになります。へこみます。 それら自然の現象をクレームとして付けられるとどうしようもないのです。私達は工業製品に囲まれて暮らすようになってしまい、本物の木の持つ特性やクセや手入れの仕方を誰からも学べなくなり、残念ながら本物との接し方が分からなくなってしまいました。 でも私達建築家は本当はムクのフローリングや昔ながらの縁甲板(えんこいた/縁側に張る板)をお勧めしたいのです。ムクの木はやっぱり素足にやさしく感じるし、自然の素材に囲まれて生活することは本当に気持ちの良いものですから。 幸い今回のお客様は比較的ご年配のご夫婦で、木の家で育ったご経験があるので安心してお引渡しできますが、知り合いのリフォーム屋さんの中には絶対イヤダと言う社長もいます。よっぽど嫌な目に遭ったんでしょうね・・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年05月02日 13時34分02秒
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