カテゴリ:現場報告(新築住宅)
名古屋市内の建て替え住宅の工事契約に立ち会いました(設計監理者だからね)。
今回の工事では、設計図書を2月26日~27日に工務店さん三社に渡し、3月23日に各社から見積もりを受け取りました。理由があって三社の競争入札と言うことです。 何回か工務店さんからの質問があって、それに対する回答を各社に行ない、出来るだけ不明箇所を解消するように努めた後に作成された三社の見積もりの結果は、 1.約2870万円 2.約3100万円 3.約3250万円 でした。 一番低額だった工務店さんと交渉し、色々減額変更や追加変更があって、最終的に約2770万円(税込)での契約となりました。木材が今回は別途約500万円程度掛かるので、総額は約3300万円くらいでしょうか。 この中には、解体工事、地盤補強工事、外構工事(庭)、ブラインド工事、エアコン工事、照明器具工事、もちろん敷地内の設備工事一式まで、つまりソファなどの家具と一部のカーテンを除く何から何まで入っています。 建物本体2800万円、施工面積46坪(バルコニー等含む)で坪単価は約60万円/坪と言うことになります。(ブラインド工事、エアコン工事、照明器具工事、敷地内設備工事一式含む) 内部は、ムクのスギ板の床材、しっくい塗りの壁、吹抜の天井もスギ板表わしと言ったいわゆる自然素材の家、と言うものです。通し柱は150mm角でリビング室内に出てきます。吹抜はもちろんスギの梁が出ます。柱や梁、床材等は静岡県の天竜のスギを使うことにしています。室内の建具もスギです。 契約前にはすでに各職種の方々と話をする場を元請けに設けてもらい、どういう建物が建てたいのか、分かって頂くことが出来ました。この工務店さんの協力業者さんは皆お年を召した熟練者ばかりなので、名刺にはメールアドレスはおろか携帯の番号さえ(!)載ってない(#^_^#)。うーん、腕は良いのだろうが、この先どうしよう・・・・・監督さんが頼りだな・・・・。 その監督もユニークな人で・・・・缶コーヒーの空き缶(ジョージア専門)を集めたり、古いホウロウの看板を集めたり、要するに収集癖のある方で、これまで何を一生懸命集めてきたのか、家族にどう言われたのか、何を売ってこれから何を集めたいと思っているのか、色々と聞きました。天竜まで木を見に行く道すがら・・・みんな忘れちゃったけど(*^.^*)。 楽しみです。すごく面白い仕事になりそうです。自然素材の家で60万円/坪だったら思っていたより結構安く出来るので、これからの私の家づくりでのケーススタディにしたいと思います。中途半端な自然素材使いをもう少し整理すればまだ金額は下がるような気がします。建物が比較的小さいので割高な部分もあるでしょうし・・。専門的な話だけど、防火区域内での軒裏スギ板張りと言う告示仕様も実践できるし(これは先輩の青木建築士に最初に教えてもらった手で、その後防火地域内での木の仕上げを研究するきっかけになった工法です)。 内容確認の上、監理者として契約書に記名押印して、契約自体はすぐ終わりました。その後、永大産業のショールームに行く予定だったんだけど、念のためホームページを確認すると、なんとゴールデンウィーク中は休業、と言う情報が!仕事しろよ、EIDAI。 この仕事の件で先日ショールームに行った際も、「カタログで見てください」って言われるし・・・・ショールームがある意味が無いじゃん!!って。しかも打ち合わせ内容の見積もりが出来るのが2週間後って、遅すぎ!!普段だったら使わないんだけどね。今回は一点だけ欲しい商材があったんで、仕方なくです。ホントもっと真剣に仕事してほしいもんです。一回潰れてるんだから。 なので急遽INAXのショールームへ。終了時間を過ぎても相手してくれて、じっくり商品についての説明を受ける事が出来ました。しかもすぐ見積もりが届きました。偉いぞINAX(*^^*)!! INAX(住生活グループ)はこの数日前にキッチンのサンウェーブとの業務提携を発表しており、森村グループを離れて以後、将来も業界再編の話題の中心となるんでしょうね。 契約されたお客様はこれから引っ越しと言う大変な作業が待っています。引っ越し費用の見積もりは20万円とか。予想していたより大きな出費です。だいたい、予算書を作る段階で、最近は大目に見て15万円くらいで計上しているので予想が外れてがっくり。 工事中も更に無駄を省いて最終的にもう少し安くならないか継続していくつもりです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年05月05日 15時52分40秒
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