カテゴリ:住宅トラブル
エアコンの「フロンガスが2020年から使用できなくなる」という勧誘にご注意!! -「環境省の指示」、「フロンガスが使用できなくなる」というのはウソです- 2014年7月30日 独立行政法人 国民生活センター 最近、「環境省からの指示で、2020年からエアコンのフロンガスが使用できなくなる」等という勧誘に関する相談が複数寄せられている。 これについて環境省は「現在、使用されているエアーコンディショナーに冷媒として充填(じゅうてん)されているフロン類を、フロン類以外のものに入れ替えるよう指示していることはない」としている(注1)ことから、このような「フロンガス」に関する勧誘は虚偽であり、注意が必要となる。そこで、最近寄せられた相談事例を紹介し、消費者に注意を呼びかける。 (注1)環境省の指示と騙る勧誘に御注意 (エアコンに使用されているフロン類の入れ替え) (環境省) 相談事例 【事例1】エアコンのフロンガスをノンフロンガスに交換するとの電話があった 環境省がエアコンのフロンガスをノンフロンガスに交換することを推奨していると言われたが、エアコンは昨年買ったばかりなので必要ないと言って断った。 悪質商法だと思うので、消費生活センターに情報提供したい。 (受付年月:2014年4月 契約当事者:70歳代、女性、福岡県) 【事例2】「エアコンの中のフロンガスが2020年から使用できなくなる」と電話がかかってきた 「エアコンの中のフロンガスが2020年から使用できなくなる」とエアコンの交換を勧誘する電話があった。業者名は聞きとれず、状況がよく分からなかったので回答はしなかった。業者は再度連絡をすると言っていたが、エアコンが使えなくなるのは本当だろうか。 (受付年月:2014年4月 契約当事者:男性、茨城県) アドバイス 冷媒としてフロンガスを用いているエアコンが2020年から使用できなくなるということはない。 フロン類の一種(HCFC:ハイドロクロロフルオロカーボン)の生産等を全廃する年として定められているだけである (注2)。このような勧誘には、注意してほしい。 (注2)モントリオール議定書に基づくオゾン層破壊物質削減スケジュール[JPEG形式](環境省) 環境省の指示と騙る勧誘に御注意(エアコンに使用されているフロン類の入れ替え) 環境省 最近、「環境省の指示により、エアコンに使用されているフロン類の入れ替えが必要だ。」として、現在お使いのエアコンディショナーに充填されているフロン類の入れ替えを勧誘する事例があるとの情報がありました。 環境省として、現在使用されているエアーコンディショナーに冷媒として充填されているフロン類を、フロン類以外のものに入れ替えるよう指示していることはありません。また、このような勧誘を行う企業は、環境省との関係は一切ありませんので、ご注意ください。 フロン類の一種(HCFC)(*1)については、オゾン層保護法(*2)に基づき平成32(2020)年までにその生産及び消費を全廃することとされていますが、これは、現在使用されているエアーコンディショナーに冷媒として充填されているフロン類を、平成32(2020)年までにフロン類以外のものに入れ替えるように規制するものではありません。 また、来年度施行予定の改正フロン類法(*3)については、業務用冷凍冷蔵・空調機器の管理者に対し、冷媒フロン類の漏えい防止等の管理の適正化等を求めていますが、これは現在使用されているエアーコンディショナーに冷媒として充填されているフロン類を、フロン類以外のものに入れ替える、又は当該機器を取り替えるように規制するものではありません。 *1 HCFC:ハイドロクロロフルオロカーボン *2 オゾン層保護法:特定物質の規制等によるオゾン層の保護に関する法律(昭和63年法律第53号) *3 改正フロン類法:特定製品に係るフロン類の回収及び破壊の実施の確保等に関する法律の一部を改正する法律(平成25年法律第39号) (担当:環境省地球環境局地球温暖化対策課フロン等対策推進室) http://kato-kazutaka.com/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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