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ひつじの日常

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2015年01月14日
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カテゴリ:建築材料


先日放送された、大改造!!劇的ビフォーアフター(故立川談志師匠邸のリフォーム)で、室内に張るシートが大きく取り上げられていました。

商品名「インテロ」

調湿気密シートと呼ばれる製品です。
ドイツ プロクリマ社製
日本代理店 株式会社エコ・トランスファー・ジャパン

木造住宅にとって困るのは、外壁の内部に湿気が入り込み、そこに滞留することです。
湿気が壁の中に長くとどまると、内部の木材や断熱材にカビが生え、木材が不朽する原因となります。

現在の日本の家造りは、外壁の外気側に通気層を造り、壁内部の湿気をそこに逃がす、という考え方で進められていますが、夏の外気の湿気は通気層から壁内部に入り込もうとします。この時 室内側に気密シートが貼ってあると、湿気が壁内部に滞留します。気密シートは冬の室内の湿気が壁に中に入り込むことを防ぎますが、夏型結露では邪魔になる と言われています。

この「インテロ」は湿度の流れを可変させることが出来るそうです。


インテロは、周囲の温湿度に応じて透湿抵抗を変化させ、季節によって変わる湿気の流れに応じた、適切な湿気調節を行います。

外が寒く室内が暖かい季節(主に冬) ⇒ 湿気の流れは中から外へ

湿気は空気の流れに乗って室内から屋外へ移動しようとします。
この時インテロは、透湿抵抗を上げて湿気の構造内部への浸入をシャットアウトします。
断熱材の外側(室外側)に透湿性のある適切な防水シートを使っていれば、構造内部にまだ残っている湿気は空気の流れに乗って外へと排出されます。

外が暑く室内が涼しい季節(主に夏) ⇒ 湿気の流れは外から中へ

湿気は空気の流れに乗って屋外から室内へ移動しようとします。
この時インテロは、透湿抵抗を下げて湿気に対してオープンな状態になり、湿気の流れを妨げません。
湿気は狭い構造内部に留まることなく室内側へと流れて排出されますので、内部の夏型結露を防ぐことが出来ます。


(エコトランスファージャパンのウェブサイトより転載)


この放送があった当日、三重県桑名市での丸谷博男先生の住宅見学会があり、そこでも「インテロ」の話題が出たのですが、今のところこのような製品はドイツ製しか無く、国産に同じようなものは無いということです。


エコハウス研究会 桑名の家・桑名の家2 見学会
https://www.facebook.com/ajax/sharer/?s=37&appid=2309869772&id=899308323458827&p%5B0%5D=899308323458827&share_source_type=unknown





同じような製品としては米国デュポン社の「ザバーン」が知られています。

デュポン™ ザバーン®BF



日本の技術力であれば、このような製品も市場に出せると思うのですが、残念ながら日本のメーカーは室内空気環境に対する興味が有りません。 住宅の長寿命化、室内空気環境に関する情報はいつもドイツから受信するばかりです。


2015年1月現在 外壁内の結露を防ぐための最善のチョイスは「インテロ」もしくは「ザバーン」というのが私の先生方の一致した意見です。

金額は結構高めです。



インテロ 断熱構造を守る調湿気密シートの役割 (YOUTUBE)
https://www.youtube.com/watch?v=3_jPZwNJPUc

















加藤一高建築設計事務所
http://kato-kazutaka.com/
(FB)
https://www.facebook.com/kato.kazutaka.nagoya.japan

丹羽かずたか
(FB)
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最終更新日  2015年01月14日 06時52分52秒
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