テーマ:家を建てたい!(9925)
カテゴリ:地元の木で家を建てる
尾鷲木材市場で初市 ヒノキの平均価格、前回比大幅増 2015年1月14日 中日新聞 尾鷲市矢浜の尾鷲木材市場で十三日、今年の初市があった。 尾鷲市有林などの尾鷲ヒノキやスギ計九百立方メートルが搬入され、競り人の大きな声が響いた。 ヒノキの一立方メートル当たりの平均価格は前回に比べて五千円近く上がるなど、好調な滑り出しとなった。 地元林業者が出荷した木材をはじめ、市有林の樹齢六十年ほどのヒノキ、国有林のスギなどの丸太が積み上げられた。 競りには市内外から訪れた五十人の製材業者らが参加し、材質を慎重に見極めながら競り落としていった。 台風や雨の影響で質が落ちていた市有林からは、赤っぽい色で年輪の詰まった良質のヒノキが多く出荷された。 消費増税の影響で木材価格の低迷が続いていたが、一立方メートル当たりの平均価格はヒノキが二万円、スギが一万一千円。目玉の尾鷲市九鬼町から搬入された樹齢百年で直径四十センチ、長さ四メートルのヒノキがこの日最高値の一立方メートル当たり十三万円の値を付けたこともあり、ヒノキの平均価格は前回を大きく上回った。 市木のまち推進課の内山真杉課長は「昨年末に比べて市有林の材質が良くなっているので、これを維持していければ」と話した。 尾鷲木材市場の田中靖敏理事長(55)は「新年最初の競りで様子見の部分もある中、幸先のいい出だしになった。住宅の柱だけでなく、市や業者と協力して活用を考え、木材利用の活性化を進めていきたい」と意気込んでいた。 中日新聞より転載 記事の中にある金額は、材木市場で製材業者さんが購入する丸太のお値段のことです。 立米単価といっても一般の方にはピントこないですよね。 これを製材して柱や梁などの四角い材料に加工します。 そして 工務店さんや大工さんの求めにお応じて適当な材を出荷します。 昔は、この後大工さんが自分で切ったり削ったりして家を建てるための加工をしていましたが、 最近は製材所が機械で加工したものを大工さんに渡すことが普通になりました。 こうして 家づくりの際に工務店さんが購入する柱は一本 スギの場合 3m×10.5cm×10.5cm 等級:特一等 ¥1,490/本(積算資料ポケット版2006後期) 立米価格は ¥45,000/m3 です。 現在はもう少し上がっていると思いますが、それでも ¥2,000/本 弱というところです。 (東京木材問屋協同組合 2014/11資料より) 製材所は加工して販売するので 利益の出る価格設定が可能ですが、山で木を育てる人はほとんど利益がでないどころか赤字になることも多い と聞きます。 ここ最近 国産材を見直す動きが出ているので 今後は少し事情が変わってくるかもしれませんが材木市場以降は利益が出ても、山は相変わらず薄利の状態が続くようにも思います。 一般の方にも関係が無いわけではないので 日本の山をどう守るのか、という議論につながる話としてお伝えしておきます。 加藤一高建築設計事務所 http://kato-kazutaka.com/ (FB) https://www.facebook.com/kato.kazutaka.nagoya.japan 丹羽かずたか (FB) https://www.facebook.com/profile.php?id=100004948120484
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最終更新日
2015年01月18日 04時51分52秒
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